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カーボンフォークのインストール失敗に関する顛末

立て続けのがっかり記事です(;^ω^)

犬と並走してのヒルクライム後、休息も兼ねて自宅で家族とまったりしておりましたら次のような部品が届きました。

FOCUS製のフルカーボンフォークです。
中古取引でやけに安かったので、半ばシャレで購入してしまいました(;^ω^)

元々はFOCUSのエントリーアルミロード Culebro SL 2.0 2016年モデルに搭載されているカーボンフォーク Culebro CRF Carbon T4のようでして、キズは多少あれど状態はかなりいい感じ。
軽く叩いた限りでは、良質なカーボン製品特有の乾いた金属っぽい音がしましたし、なにより造形、色合い、どれをとってもかっこいいときています。

早速手持ちのロードバイクいずれかにインスコしようと考えましたが……。

ヘッドセットとの互換性問題についての理解が足りておらず、

  • GIANT OCR1にはインストール不可能
  • Momentum iWant2.1m-Cではヘッドセットを交換すれば可能だがコラム長が足りない

という結果に至ってしまった=詰んだことを、まずはご報告いたします(;^ω^)

どちらにしても壁となった問題は、ヘッドセットの規格でした。

順を追って情報を整理したいと思います。

壁1:フロントフォークの規格

今回の部品はフロントフォーク、すなわち前輪を固定する役割を担いつつ、ハンドルによる乗り手の舵取りを前輪に伝えるための部品です。
後述するヘッドセットとの組み合わせに応じる形で様々な規格がありますが、ここ15年ほどの主流サイズはある程度、フォークコラム外径28.6mm(1-1/8)と呼ばれるものになっています。

なので、事前に28.6mm (1-1/8)である旨確認をして入札を行いましたが……。

上部は確かに、28.6mmなんですが……。

なんと下に向かって徐々に太くなっていき、しかも玉受が一体成型、かつそのサイズが39mm前後 (1-1/2 1.5相当)という、完全なテーパードコラムでした(;^ω^)

コラム長は、この段階で計測すると、おおよそ190mm前後。
ポン付けするだけなら、GIANT OCR1でもMomentum iWant2.1m-Cでも十分装着が可能な長さです。

しかしながら……。
現状2台とも上下28.6mm (1-1/8)ストレートコラムと来ていますから、このままでは装着できません。

解決するためにはヘッドセットの交換が必要になるわけです。

壁2:ヘッドセットの規格

ヘッドセット、すなわちフレームとフロントフォークをつなぎ合わせる軸受けになる部分ですが、これがまた時代と流行に応じて規格が乱立しております。
一般的には次のように大別される、というのは理解していました。

  • ノーマル … 古くからある規格。最近はママチャリやレトロなバイクで主流
  • アヘッド … MTBの登場で現れた規格。今ではちょっと古い規格。ベアリングはヘッドチューブの外にある
  • インテグラル … ヘッドチューブがベアリングカップを兼ねており、圧入が不要な規格。ヘッドチューブ内にベアリングが封入される
  • ゼロスタック(ノープロファイル、セミインテグラル)… インテグラルに近いが、ベアリングカップをフレームに圧入している

そして、手持ちのロードバイクが、GIANT OCR1インテグラルMomentum iWant2.1m-Cゼロスタック、という点も理解しておりました。

しかしながら……この分類がさらに細分化される形で規格が乱立、かつ時代の波により生滅が激しいという事実に行き当たり、悶絶してしまった次第です。
正直ナメてました(;^ω^)

GIANT OCR1の場合

まずGIANT OCR1ですが、こちらはFSA Orbit SPX 1-1/8 インテグラル(NO.26G)という部品になってます。
いろいろ調べてみると採用実績は多いものの結構特殊なモノらしく、本来ヘッドチューブがベアリングカップとなるところに別部品をあてがっているという点で、インテグラルゼロスタックのハイブリッドとみなして良さそうな構造をしています。
とはいえ、ヘッドセットの規格的にはインテグラルで、いわゆるIS41と呼ばれるもので間違いなさそうですが……前述の通り、インテグラルという規格である以上、ヘッドチューブ本体にベアリングが内包される手前、サイズは固定化されてしまいます。

つまり、テーパードコラムで下部が39mmの場合、これを満たすベアリングを封入することができない、という結論に至るわけです(;´Д`)

これを打破する特殊なコンバーションキットがあるのではないか、と検索してみましたが、一切見つからず……。
そもそもですが、ヘッドセット最大手であるCane Creekのカタログを見ても、なんというかインテグラルは全体的に弾数が少ないような印象を受けました。
カーボンバイクが主流の昨今は、圧入型のゼロスタックが主流だとみなして良さそうです。
まぁ、10年前の主流規格に最新のカーボンフォークをあてがうという機会もそもそも少ないでしょうから、該当するいい感じの部品が見当たらないという点に於いては仕方がないと言うしかないでしょうねw

Momentum iWant2.1m-Cの場合

こちらはゼロスタック規格のCane Creek VP-A01ACGという部品を使用しています。
こちらも採用実績は多いようで、かつ現在主流のゼロスタックという事で、まるごと部品交換すればテーパードコラムに対応したフォークを装着することができます。

厳密な規格はZS44で、圧入対象となるヘッドチューブの内径は上下ともに44mm
この下部分に、39mm (1-1/2 1.5相当)専用のコンバーションヘッドセットをあてがえば、手に入れたカーボンフォークがインストールできるというわけです。

しかし……このコンバーションキットが曲者で……。

ヘッドチューブの外にベアリングを出してしまう構造なので、フレームとフォークの接合点がその分下に1cmズレてしまうのです。
この結果、コラム長が1cm足らなくなり、ステムでフォークが固定できなくなってしまいます(;´Д`)

コラム継ぎ足して運用するというのも考えましたが、延長用のコラムの残骸を手に入れるルートを自分は持ち合わせていませんし、何より安全性を考慮すると、継ぎ足すとかありえない改造……。

ちょっとこれも無いなー、という事で最終的に詰んでしまいました。

総括

もっと勉強しよう。

コレに尽きますね(;^ω^)
まぁ、今回がその機会だったと思えば、安いものですw

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