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まちカドおやじの、役に立たない歴代自転車ホイールインプレッション特集

Racing Zeroを購入し、ブログ記事を書いたことで、初めていっぱしのホイールインプレが行えました。

ここに至るまでに実質5年。その間触れてきたホイールが数個あるわけなんですが、その乗り心地などをきちんと記事にしたことが有りません。

なので、まとめて記事にしてしまおうと思います。ほとんどが、エントリーもエントリーの鉄下駄ホイールばかりですけどもw
世の中にあるインプレ記事は、あくまでミドルエンド以上のホイールに関してのものが多いような気もしますし、こういった変わり種記事があってもいいのかなと思いまして……稚拙な記事になるかとは存じますが、お付き合いください(^ω^)

JOYTECHホイール 2011年モデル

これはインプレするまでもないでしょうけども……。

Momentum iWant2.1m-Cを買ったときに最初に付いてきたホイールです。

廉価版自転車御用達のJOYTECHのハブを利用しています。前後タンジェント組、重量も2㎏越えの鉄下駄ホイールでした。記憶に残る限りでは、ただの重たいホイール……という印象しかありません(;^ω^)

とにかく廉価版自転車という事で、価格帯を抑えるために作られたホイールですから、入門車として考えても物足りなさを感じてしまうホイールでした。

A-Class ALX280 2005年モデル

通勤用ホイールとして、5年間利用してきたのがA-Class ALX280でした。

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A-Classは世界最大手のリムメーカーALEXRIMSが展開するブランドで、日本製のシールドベアリングを採用したハブを組み合わせた完組ホイールとして、現在に至るまでシリーズ化されて販売されています。自分の印象としては、10年ほど前までのGIANTなどの入門車への導入事例が多かったような印象があります。現に、GIANT OCR1にもともと付随してきたホイールです。ALX280自体は幾度かモデルチェンジを繰り返しておりますが、手持ちのホイールはGIANT OCR1と同様、2005年頃のモデルとなります。しかしながら、各メーカーが自社ブランドを抱え込み始めたここ数年は、心なしか採用事例が減っているような印象を受けます。

通勤車として、Momentum iWant2.1m-Cで4年近く、GIANT OCR1に差し戻す形で1年。

結果的に20,000㎞を超えたところで、Racing Zeroの導入と入れ替わる形で運用を停止しました。

後述するCampagnolo Ventoと比較すると、縦剛性同じくらいで、横剛性はこっちのほうが上だったように思います。何より加速するために力がいらないという点では、平地を駆け抜ける通勤にはもってこいのホイールでした。ただ、どれをとってもエントリー向けの平均的なホイールであり、高速巡航にしろヒルクライムにしろ、一定の出力を超えると力が逃げてしまうところがありました。悪く言えば特徴が薄い、そんな感じのホイールでしたが、最初に使い倒すという経験を積む上では、十分なホイールでした。

そういえば、ささやかながらも振れ取りの経験を初めて行ったのも、このホイールが最初です。

スポークは、フロント20本左右10本ずつ、リア24本左右12本ずつという、1:1組構成。2本ずつが束となり、フロントがラジアルでリアがタンジェント組になっています。スポークの張り方も一昔流行ったパターンで、デザイン的にも結構お気に入りでした。

リム幅はC15相当のナローリムで、リムテープは700x16Cが最適幅でした。総重量はカタログスペックを調べると、1,840gとなっています。

Campagnolo Vento G3 Asymmetric 2015年モデル

つづいて、コンポーネントのみならずホイールに関しても老舗のCampagnoloの製品Vento、2015年モデルです。2020年段階ではすでにカタログ落ちしてしまった商品となります。スペックや構造を見る限りでは、現在のKHAMSINVento的な立ち位置になり、新たにCalimaが加わってそちらが旧来のKHAMSINを受け継いでいるような……そんな印象を受けます。すなわちVentoは、当時としては下から2番目のグレードとして展開されていました。

いわゆる鉄下駄ホイールではあるんですが、どっこい重量は前後合わせて1,650g前後と、なかなかの軽量を誇ります。SHIROCCOよりも軽く、Zondaよりも重い……という点を今考えますと、確かに立ち位置的に中途半端な商品とも言えなくもないですが(;^ω^)

見た目の特徴としましては、Campagnoloの専売特許ともいうべきG3組がリアに採用されている点でしょう。スポークを3本ずつ一つの束として水平に並べ、真ん中がリムに垂直になるように張られた形状となっています。

あと、他のグレードにはない最大の特徴が、赤いニップルを採用しているという点です。同じCanmagnoloでは、同じ時期のBullet Ultraにのみ採用事例があるくらいで、結構珍しい特徴だと思っています。そういった点からも、デザイン面ではかなりお気に入りです。

乗った感触としては、鉄下駄ホイールという事もあって柔らかい、という印象です。買った当初は硬く感じたものですが……。しかしながら、ただ柔らかいというのではなく、他のメーカーにはない奇妙な特徴をはらんでいるような印象を受けます。

特に縦剛性……ハブの回転方向に対して生じたたわみが、まるでゼンマイのように遅れてやってくるのです。剛性が低い、と断言し辛い特徴で……力が逃げることなく、後から追いかけてくるような感じですね。繰り返しになりますが、まるでゼンマイとしか言えない、他にはなんとも形容しがたい特性です。この効果が、ヒルクライムにて面白い効果を生んだこともあります。二本杉峠に登ったときに体感しましたが、ゼンマイのように力が後からやってくる手前、まるで車体を押し上げるかのような気持ちよさをもたらしてくれました。

一方、横剛性に関しては、価格相応と言いますか、力が逃げる印象を受けるホイールです。50㎞/h以上の高速域からのフルブレーキでは横方向のゆがみが発生し、それがもとでフラついて恐ろしさを感じるといった経験もありました。また、20km/h台から30km/h以上まで加速するときに、やたらと重さを感じるホイールです。一度加速してしまえばあとはすいすい加速してくれるので概ね楽なんですが、夏場の平地巡航では加速時に疲れがたまる原因にもなってきました。

このゼンマイのような特性は、リアがG3組になっているホイールの特徴なんでしょうか……Zondaとか、他のG3組ホイールに触れたことがないので断言はできませんけど(;^ω^)

全体的に柔らかい印象でありながら、そんな中になんとも不思議なバネ感のあるホイール……Camagnolo Ventoをまとめるとそんな感じですね。のんびりとしたロングライドや、通勤に使う分には十分すぎる性能だと思います。現にこのホイールでブルベで200㎞走りましたし、阿蘇の峠をいくつも攻めることが出来ました。


なお、リアのスポーク構成は、フリー側タンジェント組16本、反フリー側ラジアル8本。こうしてみると、G3組2:1組の一種だということが分かります。ほかのCampagnoloのホイールを観ますと、Zondaなどのミドルグレード以上がリア21本になっていますので、比較すると一束多いです。

リム幅は実測の結果C15相当よりも少し広めですが、ナローリム相当でした。リムテープは700x16Cだと気持ち細かったので、現在は700x18Cを使っています。

SHIMANO WH-R550

これは、インプレを行う上では乗った頻度が少なすぎて、情報が不足しているかもですが……。

SHIMANO 105 5600相当のホイールとして展開されていたものになります。時期的に2008年かそこらのモデルになりますね。

現行商品としては、WH-RS300あたりがこれに相当するでしょうか。規格自体は大きく変動しているようで、ハブにニップルはありませんし、フランジの形状も独特、リアのスポークは左右関係なしにタンジェント組になっているようですけど。

以前ご紹介したCHERUBIMのホイールで、いわゆるハブニップルタイプのホイールになります。フリー側10本ラジアル、反フリー側10タンジェントという、スポーク自体は1:1組になっています。現行のCampagnoloFulcrumのホイールと比較すると、ラジアルとタンジェントの向きが逆……というのがちょっと面白いですね。

ハブニップルタイプということで、恐らくリムよりもハブが重いというMAVIC寄りの設計のホイールだと考えられます。フリー側ラジアルという点も、現状のMAVICイソパルス組に通じるものがあります。

さて……実際に乗ってみたときの感触は、漕ぎだしも加速もスムーズで、重さは感じません。しかしながら、フレームがクロモリなのも相まってか柔らかい印象でした。ただ、力が逃げるような感触は有りませんでした。フレームにおける柔らかさとシンクロする柔さを持っている、とでも書けばいいのでしょうか。何とも抽象的ですが、剛性の低さが乗っていて気にならないのです。これがアルミバイクとかだと、ホイールだけがぐにゃっと曲がったように感じてしまう瞬間があったりするかもですけど……。

高速巡行は試してませんが、元の持ち主である義父曰く、高速域だとフォークが振動しだしてコントロールが難しいとのことでした。加速性能を考えると、縦剛性はそれなりにあるモノの、横剛性のほうが弱い構造なんだろうなと想像できます。

ポタリングやのんびりとしたロングライドなど、高出力が求められない走り方をするのであれば、非常に相性のいいホイールだと思います。

カタログスペックを見ると、重量は1,850g前後。ALX280と同程度で、少し重めですね。リム幅は、C15相当のナローリムだと思われます。

Fulcrum Racing Zero C17

最後に、Fulcrum Racing Zeroですが……。前回まとめてしまったので、改めてそれを抜粋しておきます。

  • 縦剛性が高い
    • 漕ぎだしのレスポンス(反応)が早い
    • 低速域から高速域への加速がスムーズ
    • 相応の高速域をキープしやすい
    • シッティングでのヒルクライムが少し楽になった
  • 横剛性が高い
    • カーブ、特に下りでのグリップ力が高い
    • ダンシングでのヒルクライムが少し楽になった
  • デメリット
    • レスポンスが高いがゆえに、脚へのダメージも大きい(はず)

前述3つのホイールと比較すれば、最も質の高いホイールだと言えます。そりゃエントリーグレードばかりだったなかでいきなりトップグレードを比較対象に入れ込んだわけですから、その差は歴然ですね(;^ω^)

前の記事にも書きましたが、20km/hくらいでゆるゆると走っているつもりでサイコンを見たら25km/h出ている、といった具合……。この加速の気持ちよさは今までに体感したことがないものでした。

40km/h前後をキープするのもわりかし簡単です。そしてヒルクライム。これまた、反応がいいです。力が遅れることもなく、素直に前へ進んでくれます。

そのためか、脚へのダメージもてきめんです(;^ω^)

クランクも硬いと来ているので、相乗効果ですかねw

リアのスポークパターンはFullcrumお得意の2:1組と呼ばれる形になっています。

細かく見ますと、スポークが3本ずつの組になっている点はG3組と同じですが、スポーク同士の間が広く、リムに対して全てが垂直になる形で刺さっているという違いがあります。フリー側タンジェント組14本、反フリー側ラジアル7本で構成されています。リム幅はこれまでと違ってワイドリムC17。700x23Cのタイヤは履けません。また、リムテープも不要です。

総重量も、1,488.5gと、手持ちの中では最軽量となっております。

まとめ

これまで乗っていたホイールを見れば、どれもこれもエントリーグレードばかりでした。それで十分だったという言い方もできますが、やはり慣れてくると欲も出るもので、ヒルクライムに特化したホイールが欲しいな……とか、どこかで思うようになりました。

本来ならばミドルグレードに手を出してからのトップグレード、という順なんでしょうけど、その過程でそこそこの峠を何度も攻めてしまったからか……いきなり、Racing Zeroというトップグレードホイールを手に入れたことになります。きちんと乗りこなせていけるのか……一抹の不安も覚えますが、買ってしまったからにはこれまで同様、使い倒さなければ勿体ないですね。

考えようによっては、Racing Zeroに、至るべくして至ったような気がします。

大事に、そして大胆に、乗りこなしていこうと思います(^ω^)

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