20年以上昔の話です。熊本の郊外で、8人の同校出身仲間が集いゲームを作ろうとしていました。
現役の学生、社会人、フリーター、ニートと、普段は各々テキトーに過ごしつつ、休みの日を中心に集まり「なんとなく夢を追い求めているような気がする程度のやる気」でダラダラゲーム作りのまねごとをやっていました。
サークル名はBAG HAUS。古いドイツの学校名であるBauhausにかこつけた、酔狂な8人(バグったやつら)を指していました。文法的にもメチャクチャですが、「むしろ俺たちらしい」とイキるほどに若さでいっぱいでした。
時には笑いあい、時には議論に白熱し、夜通し遊ぶこともあれば悩みを吐き出すこともある。その合間に、多少なりとも手を動かして完成を目指したものの、結局3年足らずで学生連中は卒業となり、作ってたゲームも完成には至りませんでした。

今思えば、あれこそが「挫折」だったとは思います。

その後みんな社会人となり、半数が家庭を持ち、それぞれの生活を歩んでいます。

そして、20年以上が経過した先日、部屋の片づけをしていたら、当時作っていたゲームの企画の走り書きが出てきました。
その中に「テーマを考えんか!」と、自分を鼓舞するような言葉が書かれてました。
当時は自分なりに本気だったんだな、と改めて気づかされたと同時に、挫折したままHDDの肥やしになっていた当時のキャラ達への郷愁の念が唐突に浮かびました。

そしてたまたま、Avengers in Sci-Fiの曲「Sonic Fireworks」を聴く機会が重なりまして、そのPVに出てくる中学生のダンサー達に当時考えたキャラクターを重ね合わせる形で、この絵のイメージが固まりました。

ということで、20数年越しの、BAG HAUSの新作になります。

タイトルはB.H.(BAG HAUSの略表記)にかこつけてb.h.(brilliant honesty)としました。