11月下旬、紅葉も終わり際の季節にまた自転車に乗ってきました。
前回は阿蘇小国を中心にモミジを始めとした紅葉を追いかけて走りましたので、今回はイチョウ……秋の黄色を探しに、熊本市から福岡県八女市へと足を向けることにしました。
まずは、私の故郷でもある山鹿市鹿央町の南端に位置する康平寺へ。
今年99歳になる祖母が生まれ育った界隈に位置する寺……という認識くらいしか持ち合わせてなかったんですが、「イチョウが綺麗」という情報を聞きつけましたので、最初の目的地として選ぶことにしました。
ちょうどNHKで放送されているにっぽん縦断こころ旅で火野正平が足を運んだ場所ということもあってか、駐車場も一杯で観光客も相応にいました。
こんな片田舎に観光客が来るようになるとは、これまで思いもしませんでしたけどねw
境内に入ると、巨大なイチョウの木が2本姿を表します。
木を真下から拝めば、視界一面に黄色が飛び込んできます。
イチョウも有名ですが、寺内に祀られている地蔵菩薩がこれまた歴史を感じさせる代物です。
この日はご当地のご老人達が屋内で井戸端会議に興じられてましたので、邪魔になるのもアレだということで中に入るのは見送りました。
建物の脇に自転車を停めて、色んな角度から紅葉をスマホに撮り収めました。
地面に敷き詰められたイチョウの葉からも、色んな表情が汲み取れるようです(*’ω’*)
霜野を抜けてから県道3号線をブルベの時同様に西へと進み、お隣の玉名郡和水町へと向かいます。
江田の交差点を過ぎて程なくして、鮮やかな黄色が視界に飛び込んできました。
思わず立ち止まって写真を取ろうとしたところ……。
自分史上最高の一枚が撮影できてしまいました(*’ω’*)
突風が吹いて見事なイチョウ吹雪が……。
自転車の上に積もるレベルで舞っていました。
このときにヘルメットの間に挟まっていたイチョウの葉を、自宅までお持ち帰りすることになりますw
そしてイチョウの落葉恒例、自転車ダイブ写真をば。
神社を出て隣の敷地を見ると、こちらの木々も赤々と紅葉していました。
何処にでもありそうな神社でしたが、思わぬ絵が撮れてテンションが上りましたねw
県道3号線を進み、玉名郡南関町へ入ってから県道4号線へと移行。これをそのまま北上し、矢部谷峠を超えて福岡県を目指す算段を立てます。
その途中で……とある神社が視界に飛び込んできます。
実はこのルート、私にとっては思い出のルートでして。
今を遡ること17年ほど前……。まだ20代で社会人としてもいい加減な頃に、思いつきでサイクリングしたときに足を運んだ場所がこの七郎神となります。厳密にはこの先、石橋のある付近まで足を運んで引き換えしたというのが実情ですが。
使った自転車はMt.Kayakで、今思えば自転車の整備もいい加減で、世間知らずと言うか、適当なサイクリングでした(;^ω^)
とはいえ、あの時からいつかこの県道を超えて福岡県入りしてやろう……と、薄っすら思い描いてましたので、今回はそれを実践したような格好となります。
さてこの七郎神ですが、ご覧の通り、たいへん御立派なモノが祀られておりますw
ここ和水町……旧三加和町は、大河ドラマいだてんでも話題になりました金栗四三の生誕の地として有名ですが、他に名所を上げるならばまさにこれ、八つの神様が挙げられます。
「目」、「イボ」、「胃」、「性・腰」、「歯」、「命」、「耳」、「手足」と8種類の体にまつわる神様が一つの地域に点在しているという、全国でも例を見ない特徴を持っています。
そして七郎神は、8つの神様のうち「性・腰」を司る神様というわけです。
境内に入りますと、なんともはやあちこちにシンボルが……。
清水の飛び出し具合がお小水のそれのようです(;^ω^)
これまたダイレクトなシンボルが出てきました。
チンと叩いて三拝、などというキーワードまで脇に掲げられている始末ですw
とはいえ……私も不惑を超えて巷で言うところの厄年真っ只中ですから、体の不調や不安を感じる時期です。
時々腰痛も出ますし、ぎっくり腰もやりましたし……数年前大腸ポリープ取りましたし、胆のうにもポリープありますし、ここ最近は夜尿で起きる頻度が増えるといった体たらくです(;^ω^)
しっかり、健康祈願と称してお祈りしておきました。
さて、境内の小さな橋を渡りますと、随喜の泉なる立て看板が……。
まんますぎでしょwww
実はこの随喜の泉、17年前に訪れた際は県道を挟んだ向かい側に公衆トイレと一緒に設置されていたと記憶してますが、どうやら心無い輩にへし折られてしまったそうで……。
最終的に境内にて再建されたもののようです。
旧来のものは神社に立ち寄らずとも見事な大理石のマーラ様が拝めてましたので、そういうアレな観点から申し上げますと今の形が納まりがいいようにも感じられます(;^ω^)
七郎神を後にし、県道4号線をひたすら北上。
以前立ち寄った石橋を見落としたのが残念でしたが、逆に見過ごすほどの勢いで矢部谷峠の頂まで卒なく走り切ることができたとも言えます。
ここを超えれば、福岡県八女市となります。
矢部谷峠を下り、国道に接したところでお昼ごはんです。
レトロなラーメン屋が見えてきました。
ネットで調べてみると、八女でも老舗のラーメン屋さんのようです。
折角なので特製ラーメン(900円)を注文。
……一口食べてみますと、なんとも懐かしい風味です。
偶然でしょうけど、昔熊本市北区北部町に存在していた恵比寿ラーメン(閉店)の味に何処となく似ています。麺は久留米ラーメンに近いですが、スープは瓜二つといってもいいくらいです。
大変好みのラーメン店でしたので、その懐かしさも相まって美味しさ割り増しでした。麺以外にも、特性ということで大量に散りばめられたチャーシューがまた美味しかったですね。
紅生姜を乗っけてがっつり掻き込みました。
ごちそうさまでした(*’ω’*)
大晃ラーメンを後にして、適当に脇道にそれて住宅街の中を散策します。
小高い丘を登りきり、広川町へと入って程なく走ったところで……。
本日の最終目的地、太原のイチョウに到着しました。
専用の観光バスが用意されるほどの大賑わいでしたが……。
ほぼ散ってしまっておりました(;^ω^)
前述の通り人も多かったので、他者が写り込まぬように写真を撮るのも一苦労でしたw
仕方がないので、まだ落ちる前のイチョウのドアップで撮影は終了。
国道3号線を利用して熊本県へ戻ることにしました。
八女市立花と熊本県山鹿市鹿北町にまたがる小栗峠を目指し、アベレージ30km/hキープを目標にひたすら南下。
緩やかな峠だったことも有り、造作なくアベレージを保つことができました。
そのまま熊本市へと平地を走り、今年のイチョウ狩りもお開きとなりました。