通勤前、軽く整備をしてから出発しようと、チェーンの清掃をしてシフトダウンしようとしたところ……。
ばりびょん!
という音とともにシフトインナーケーブルがちぎれてしまいました(;´Д`)
シマニョーロ化して1年半ほど経過してますがそれから交換していなかったのが運の尽きだったようで……。
はい、遂にきましたシマニョーロ「実践編」です(・∀・)休日の家族サービスの合間を縫って2日で組み上げました。結果から申し上げますと、大成功!短いながらもその過程で色々と得られたものもありましたので、順を追って解説していきます(・∀・)組み付けまずはドロップハンドル化に先立って、レバーとハンドルの組付けをば。Momentum iWant2.1m-Cに最初からついていたHLの格安ハンドルを、2年ぶりに復活させた形となります。しかし、いざ組み付けようとすると……ブラケットカバーが硬いわ密度があるわ……。ネジ穴をまくり上げて露出さ... Momentum シマニョーロ化計画 ~ Q「実践編」 - う゛ぇろ☆いじり |
明らかな整備不良(;^ω^)
時間もなかったので、インナートップ固定ギア状態のまま出勤せざるを得ませんでした。
とりあえず仕事から帰り着いたところで、千切れたケーブルのタイコを外すところから作業を開始しました。
ほつれたケーブルが引っかかってなかなか外れないので、反対側からケーブルを押し込みつつ、
ラジオペンチでタイコを引っ張り出すという感じで作業を継続。
ほどなくしてタイコが外れました。
根元のほうで千切れてくれていたのは不幸中の幸いでしょうか。
半端なところで千切れてカムに引っかかりでもしたら色々厄介でしたからね(;^ω^)
日も暮れたので、交換自体は翌朝にするという事で、予備で買ったケーブルの確認から行います。
千切れたケーブルはVeloceを買ったときにセットでついてきたCampagnolo純正ケーブルとなります。
SHIMANOのケーブルのタイコのサイズが4.4㎜であるのに対して、Campagnoloは3.9㎜。
本来ならば純正品を買うべきところですが、Campagnoloはケーブル一つとっても高級が売りなので
なかなか手が出ません。
替わりにスポーツデポでデポのブランドであるIGNIOのケーブルを買いはしたものの
どうせSHIMANO互換だろうし、タイコを削って使うことになるんだろうなー……
とうすぼんやりと考えていましたら。
なんとCampagnoloのタイコのサイズとぴったり合致するではありませんか(;^ω^)
これならポン付けで利用できます。
タイコを並べてみるとこんな感じ。
縦幅に多少の差異は見られますが、特に問題はないでしょう。
翌朝、目覚めとともに作業を開始。
タイコもカムにすんなり収まりました。
SHIMANOケーブルを押し込んで外れなくなった、といったトラブルもあるようですが、この組み合わせでは特に問題なさそうです。
ついでなので、Shiftmateの状態も確認。
普段カバーをつけて運用していることも関係してか、概ね綺麗な状態を保ってました。
シマニョーロを導入してから半月。運用にこれといった不満もなく快適な通勤ができておりますが、一つだけ気になることがあります。過程でShiftmate を装着したはいいのですが、ごらんのとおり、滑車とこれに巻き付いたインナーケーブルがむき身の状態で路面に晒されております。晴れの日は別段問題ないのですが、通勤車ということで雨天走行もまた日常……。雨は直撃するわ、路面からの泥は被るわで、長期的な運用を考慮するととても長持ちするとは思えません(;^ω^)そこで一計。Shiftmateにカバーをかけてはどうか、と考えました。調べて... Shiftmateの防水カバーを自作してみました - う゛ぇろ☆いじり |
ケーブルを張り、初期伸びを取ってから調整をかけて完成。
ついでなので、ブレーキインナーケーブルも一緒に変えておきました。
……さて、この交換を経て、一つの謎にぶち当たります。
ぶっちゃけ、ここからが本題です(;^ω^)
物は試しにと、手元に残していた使用済のインナーシフトケーブルを一通り計測してみたんですが……。
なんとすべてのケーブルがケーブル径1.1mmタイコ径3.9mmだった
という、驚愕の事実が発覚しました!(;^ω^)
まず前提として、SHIMANO、Campagnolo、SRAMのシフトインナーケーブルの規格は次のようになっています。
シフトインナーケーブル規格対応表 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
メーカー | ケーブル径 | タイコ径 | |||||
SHIMANO | 1.2mm | 4.4mm | |||||
Campy. | 1.2mm | 3.9mm | |||||
SRAM | 1.1mm | 4.4mm |
ところが良く良く考えたら、これまで交換してきたケーブルの類は、
レバーに最初から付随してきた正規品以外は全部が全部サードパーティ製なんですよね。
比較したケーブルがこの4本。
ちなみに、左から3つ分がAlligator、赤いのがノグチになります。
Alligatorの諸元を見る限りケーブル径は1.2mmのはずなんですが、実測値は1.1mm……。
ノグチは最初から1.1mmと書かれており、実測値とも一致します。
SRAM RIVAL用に買ったもので、この太さについてはかなり意識して購入しました。
GIANT OCR1のバーテープとワイヤーを交換しました。前にバーテープを交換したのは昨年10月なんですが、先日金峰山と小岱山に行った際、ご覧の通りバーテープがヨレヨレになってしまいまして(;^ω^)炎天下の坂道を体重をかけながら乗っていたのが悪かったのかもしれませんが、もともと逆向きに巻いてしまっておりましたのでそれが原因の可能性もあります。どちらにしても巻き直しは必至。コンポーネントをSRAM RIVALに変えてからちょうど2年経ちますので、今回は一緒にワイヤー周りも交換することにしました。SRAMということで、... GIANT OCR1のワイヤー&バーテープ交換 - う゛ぇろ☆いじり |
そして今回のIGNIO。ケーブル径、1.1mm。
この3つの会社の製品に共通することは、
SHIMANO/SRAM用といった表記が存在していないという事。
サードパーティが作る製品の規格はSHIMANO準拠だろう、
と勝手にに思い込んでいましたw
ということで、対応メーカー表記がない一部のサードパーティ製のケーブルは、
全てのシフターで利用できるように、
小さい方のサイズに正規化された規格を採用することが多い
ということになるようです。
この前提を元に、今まで使ってきたケーブルの情報をまとめると以下のようになります。
シフトインナーケーブル規格互換表 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
メーカー | モデル | ケーブル径 | タイコ径 | 対メーカー互換性 | 補足 | ||
SIMANO | Campy. | SRAM | |||||
SHIMANO | 1.2mm | 4.4mm | ☆ | × | × | ||
Campy. | 1.2mm | 3.9mm | ○ | ☆ | × | タイコにCの刻印あり | |
SRAM | 1.1mm | 4.4mm | ○ | × | ☆ | ||
Alligator | LY-SSTSK20UD | 1.1mm | 3.9mm | ☆ | ○ | ○ | 1.2mmとされているが、実測1.1mm |
ノグチ | カラーワイヤー(レッド) | 1.1mm | 3.9mm | ☆ | ○ | ☆ | SRAM Rival1 / SHIMANO Ultegra6500で運用経験済 |
IGNIO(スポーツデポブランド) | 1.1mm | 3.9mm | ○ | ☆ | ○ | Campy. Veloce 10sで運用経験済 | |
NISSEN | SP31 | 1.1mm | 4.4mm | ○ | × | ☆ | SRAM Rival1 で運用経験済 |
他にも、DIA-COMPEのバーコンでAlligatorを利用したことがありますが、こちらも問題なく運用できていました。
今回は、通勤用の自転車(Momentum)が壊れたのでこれを修繕した、という話になります。ここ最近はケイデンスを90rpm前後でキープしながら走るということを特に意識しながら自転車を漕いでおりまして、それに伴いギアチェンジを結構マメに行うクセがつき始めました。結果、まあ自明の理とでもいいましょうか、激しいギアチェンジに耐え切れず、シフター(STI)がものの見事にぶっ壊れてしまいました(;^ω^)買いたての自転車ならいざしらず、ほぼ5年は乗り倒した自転車のシフターですから、まぁ仕方がないですねェ……。壊れたST-2300(右)... Momentumブルホーン化計画 - う゛ぇろ☆いじり |
こうしてみると、SHIMANO純正品ってSHIMANO以外では使えず、
それ以外のメーカーの規格のほうが互換性が高いということが見えてきました。
まだJagwireやNISSENといった他のメジャーなサードメーカーのケーブルを試したことがないので、
機会があれば追加で比較してみようと思います。
いやはや、つくづく奥が深い業界だなと改めて思いました(;^ω^)>自転車
※2019年6月28日追記:NISSENのSP31でも調査。結果を追記しておきました。
※2021年1月14日追記:NOGUCHIの運用実績としてSHIMANOを☆にしました。
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はじめまして。現在microSHIFT社製のシフターを14年落ちのGIANT CROSS3400に使用しておりまして、そのインナーケーブルを交換しようとしてみました所タイコの径が合わず、仕方なくヤスリがけを行い使用しております。ですが疑問が生じましたので検索してみました所、筆者様のブログへたどり着き、有用な情報を拝見させて頂いた次第です。
…シマノとカンパニョーロとスラムで微妙に違いがあるとは知りませんでした。
「microSHIFTのシフター、他に比べて安いけれどかっちり決まるから交換したくないなあ」と思っておりましたので、サードパーティ製のワイヤーが使えそうだという希望が持てました。本当にありがとうございました。
コメントありがとうございます。
microSHIFTは原則SHIMANO互換をうたってますが、近年はSRAM寄りの製品を出していたり、独自の規格にシフトしたりといろいろ変化が激しいですからややこしいですね。
そういう意味でもサードパーティ製のワイヤーを選択するほうが親和性は高い可能性がありますね。同じ台湾製であれば、ほとんど間違いないのではないかと思います(^ω^)