Lysnekey Helix Proを2×11に仕立て直したところで、実走する機会を設けました。
とはいえ、世界が新型コロナ禍の真っ只中……ルートも人気のない場所をチョイスすべきです。
ということで今回は、山鹿市南部に位置するド田舎、鹿央町を中心に走ってみようと思います。
ぶっちゃけ、私の故郷でもあります。
山鹿市鹿央町を目指すにあたって、普段行ったことのない道を使おうと適当に走っていたら、熊本市北区植木町の菱形界隈に迷い込んでしまいました。
大牟田本線の踏切を超えたところで上り坂が始まり……気がつけばそれなりの上り坂を登らされること10分あまり。
なんとか峠の頂へ。
ここで、玉名郡玉東町に入りました。
標高は決して高くないですが、当日気持ち寝不足だったこともあり、思ったよりもシンドい道のりでした(;^ω^)
しかし、こんな坂道が存在するとは知りませんでした。
どうしてもメジャーどころな坂ばかり攻める傾向にありますので見落としがちですが、こういった坂を探して登るというのも面白いですね。
件の峠を下り、玉東町の端っこを少しかじる格好で熊本市北区植木町まで一旦戻ります。
そして、広域農道であるすいかどうろを走ります。
入口付近から途中まで相応のアップダウンがありはするものの、車道がきれいなことも相まって非常に走りやすい道です。
ここら辺は極力アウター縛りで走ってみました。
さすがはコンパクトクランクですね、リアが11段あることも相まって、変速コントロールが非常にやりやすいギア比になってます。
概ねスイスイ走ることが出来ました。
県道3号線との交差点を過ぎ、九州自動車道の橋桁の下をくぐってさらに先へ。
今度は自動車整備工場の脇を左折する形で、鹿本広域農道に入ります。
こっちもすいかどうろと同様、比較的新しい道となります。
交通量も少なく、大変お気楽なサイクリングが楽しめました。
さて、今回の目的地でのハイライトは、米野山です。めのやまと読みます。
地元民は、旧村名である米野岳村の読み方そのままに、めのたけさんなんて言ったりします。
小学校の名前も一緒です。
廃校になりましたが、私の母校ですw
そして米野山自体、子供の頃に家族で登山した思い出の山でもあります。
ヒルクライムを行うにあたって、前日にGoogle Mapのストリートビューで見た画像が、登山した時の記憶にある構図とドンピシャでした。
この構図の写真を納めたい……という思いから登頂を目的に掲げました。
鹿本広域農道からキャンピングカー朝倉自動車の立て看板がある分岐を左に曲がり、農家が立ち並ぶ一角を山麓に沿って走ります。
程なくして、無線中継塔への登り口が見えてきました。
この車道を登りきったところが目的地であり、米野山の登山口となります。
いざ登ってみると、これがなかなかの激坂でした。
まさに田舎の野山と言った風体で、杉林の中、荒れた路面をヒーコラ登ることとなりました。
最後のヘアピンカーブを超えると、登山口駐車場が姿を表しました。
向かって左側に登山口。
登頂は今回見送りました。
登山口から先は、平坦区間がしばらく続きます。
ちょうどこの付近から無線中継塔が見えるはずで、記憶に残る構図のはずですが……姿が見えません。
……どうも様子がおかしいですね。
そして程なくして目的地に到着。
なんと、無線中継塔は撤去され姿を消していました。
まさか撤去されているとは思いませんでした……(;^ω^)
少しがっかりです。
感傷に浸りながら、この場で休憩を取ります。
落ち着いたところで、下りることにしました。
……晴れているとはいえ、杉の葉が相応に落ちてるので、スリップしないよう注意して下ります。
登っているときには気づきませんでしたが、杉林に隠れるようにひっそりと佇む警笛鳴らせの標識がありました。
普段見ることのないので新鮮でしたね(;^ω^)
道中三叉路がありましたので、右に行くことにしました。
程なく進むと、どんよりとした杉林の間から、ピンク色の何かが見え隠れしています。
こんなところに洒落た建物でもあるのか?と思い進むと……。
正体は山桜でした。
とにかくキレイの一言。
写真ではなかなか伝わりづらい感動的な光景でした(*’ω’*)
何より子供の頃に遊んだ野山の風景と全く一緒と言いますか……。
祖父母が持つ山の中を、無邪気に走り回っていたことを思い出しました。
さて、山桜で癒やされた後は地獄のダウンヒルとなります。
平均勾配15%くらいあったんじゃないですかね、ところどころ20%超えながら杉の葉が散らかる道を下るのは流石に血の気が引きました(;^ω^)
と、ここで次なる三叉路が姿を表します。
右に進めば岩原。
私の故郷そのものです。
左に進めば岩倉。
……なんとなく、左に進んだほうが安全のような気がしましたので、岩倉方面に向かうこととしました。
その後、和水町菊水を横切る県道3号線まで下ります。
下った先にある神社で再び休憩を取りました。
入り口に、巨大な山王さんのクスが屹立する、小さいながらも迫力のある神社です。
クスノキの脇を通り過ぎれば境内です。
新型コロナが落ち着きますように、商売繁盛しますように……と、お祈りしておきました(;^ω^)
しかしなんというか……見覚えのある神社です。
私の記憶が確かならば、小学校高学年のときの鍛錬遠足の目的地がこの神社でした。
この日通った道ほど過酷ではないにしても、間違いなく米野山を超えて歩くルートを踏破したわけなんですね、当時……。
なんとも過酷な遠足です(;^ω^)
さて、再び山鹿市鹿央町を目指します。
このあたりから脚が定期的に攣るようになりました(;^ω^)
強烈な勾配を攻めたからとはいえ、さすがにこの足の攣り様は……寝不足だからか、はたまた交換したチェーンリングの剛性の高さからくるものか。
どちらにしても出力を大幅に下げて走る事になってしまいました。
しかしながら、たとえ攣ったとしても漕ぐのを止めずに坂を登り切ることに終始……。
結果、最後まで坂の途中で足をつくことなく完遂できたんですが、その後、両ひざの内側の痛みが三日ほど続くという憂き目に遭ってしまいました(;^ω^)
県道3号線を東に走り、途中で県道55号線を北上します。
米野山の麓、合里地区の田畑が一望できるところに、記念碑が立ってます。
その前で小休止。
攣った脚をほぐしながら思い出にふけります。
子供の頃、ここいらの友人宅に遊びに行くとき等に、待ち合わせをするためにこの場所を利用していました。
同じように記念碑に自転車を立てかけて、友人が呼びに来るのを待ってましたね。
当時はミニ四駆を持ち寄ったり、TVゲーム目的で押しかけたりとか……色々やってました。
さて、その先から左折して鹿本広域農道に戻り、米野山の登山口方面に曲がることなく、直進します。
米野山の東側、堂米野と呼ばれるあたりにさしかかりました。
ここらへんからも山頂方面に向かう車道があるはずなんですが……見つけられませんでした。
岩原に入ったところで、何やら見たことのある風景……。
そして、通行止めの看板がある道が見えてきました(;^ω^)
米野山を下った先で見つけた三叉路を右折した先がここなんですね。
右折しなくて本当に良かったですw
ちなみに、小学生の頃に友達5人位でこの道の先にある堤界隈を探検したことがあります。
私は途中で帰ったんですが、数人が藪の中で軽く迷子になったらしく、帰宅するのが相当遅くなったという話を聞きました。
こう言っちゃなんですが、実に危ない少年時代を過ごしてたんだなと痛感させられました(;^ω^)
適度なアップダウンを繰り返しながら、次の目的地、熊本県立装飾古墳館の入り口近くに到着しました。
地元のゆるキャラ、こだいくんの看板の前で記念撮影。
似たような立ち位置、見た目のキャラに鞠智城のころう君が居ますが、こだい君のほうが登場は20年ほど前という古参キャラです。
が、ゆるキャラとしての具体的な活動はあまり行っていないからか、知名度は今ひとつです(;^ω^)
せっかく立ち寄ったので、物産館で古墳カレーでも食べようか……。
と思い立ったが定休日……。
これは流石に脱力せざるを得ませんでした(;´Д`)
仕方が無いので、岩原古墳群をぐるっと周回して帰ることにしました。
その真ん中に位置する前方後円墳が、思い出の双子塚古墳となります。
保育園時代、小学校時代低学年での遠足の目的地だった場所で、当時は古墳の上で弁当とか食べたりしてました。
今でも登れることは登れるんでしょうが、ビンディングシューズだったのでこの日は見送ることにしました。
安藤某が設計した装飾古墳館……。
久しく中には入ってませんが、完成した当時、中学のころまでは何度も足を運んで展示物を見て楽しんでました。
夏には一連の施設・敷地を利用して古墳祭も開催され、たくさんの出店で賑わいます。
新型コロナが夏までにある程度落ち着いてくれればいいんですが……ヘタすれば、祭すら中止になりかねない状況に心が痛みます。
装飾古墳館を経て、定期的に攣る足を引きずるように漕いで、鹿本広域農道の終点に何とかたどり着きました。
続いてそこから右折し、山鹿市街地を目指します。
国道3号線と合流する交差点にあるどさん子ラーメンで昼食をとることにしました。
ここも思い出のお店……。
子供会での地区対抗ソフトボール大会の打ち上げで、地元のみんなと一緒に味噌ラーメンを食べたお店です。
今回は、看板に人気のと書かれていたチーズカツ定食が気になって仕方がなかったので、そちらを注文することに。
なお、味噌ラーメンのほうは、昨年所用で訪れた熊本市東区のどさん子ラーメン健軍店のほうで食べております。
いざ注文してみると……幾重にも重なった豚肉とチーズをくるくる巻いて揚げたカツのまぁ豪快なことw
ジューシーで疲れた体にぴったりでした。
しかし、この年になるといささかボリューミー過ぎますね、お腹いっぱいになりました(;^ω^)
食後、地元で最も有名なサイクリングロードであるゆうかファミリーロードを利用して帰ることにしました。
基本平地を走る形となりますので、攣りやすくなった脚を休めるのにももってこいのルートです。
おおよそ半分、山本橋についたところでいったん休憩をはさみました。
その後、植木駅手前でサイクリングロードが工事で通行止めになっておりましたので、車道にて植木駅方面へ向かう形にルートを変更しました。
そして寂心さんの大クスを経て、上熊本方面を抜ける格好で家へと帰りました。
残念ながらスマホのバッテリーがぎりぎりだったので、山本橋から先の写真が存在しません。
ご了承ください(;^ω^)
1×11と比較すると、明らかに変速頻度が増えましたね。
何より、変速のフィーリングも素直です。
間にもう一枚欲しい……という感覚が完全に払しょくされ、楽しく乗れるようになりました。
が、前述の通りクランクの剛性が上がったことも相まってか、脚へのダメージが増えたという欠点もあるようです(;^ω^)
脚が攣りまくった事実に加え、足の裏まで痛むことがあるという事実からもこれは明らかとみてよさそうです。
そこらはまあ、己の肉体改造が課題になるのかもですねw
どちらにしても、自転車の楽しみ方の幅が広がったのには変わりはありません。
これからも楽しくって行こうと思います……が……。
この新型コロナの感染拡大状況次第では、色々自粛する方向も検討せざるを得ないかも分かりません。
ソロライドで農道を走るくらいなら自身や他者への感染の心配はないと思いますけど……。
いかんせんここ熊本でも、不要不急の外出に対して自粛要請が出されてしまってますのでね。
状況を見ながら、活動していこうと思います(´・ω・`)