2021年8月は、なんというか色んな散財が重なる月でした(;^ω^)
スマホもiPhoneSEに機種変し……。
PCのディスプレイアームを新調し……。
自転車関係でも、先日のSENSAH TEAM PRO……は5月頃に事前に買っていたのですがw
それ以外にも立て続けにいろんなものを買う事となりまして……。
その最初の買い物について、記事にしようと思います。
その名もAROFLY LINK A1
今月の上旬に、ちょっと不思議なパワーメーターを買ってしまったのです。
その名も AROFLY LINK A1。
Lynskey に 4iiii Precision R7000 をインストールして悦に入ったのが運の尽き……。
通勤車にもパワメ欲しいよね!!
という、そんなテンションに襲われて気が付いたら買っていたという……(;^ω^)
しかも、AROFLYのパワーメータは結構特殊で、一般的なクランク型やペダル型と異なり、なんとエアバルブに取り付ける類の商品となっています。
取り扱っているTRISPORTSの記事を見ますと……。
AROFLYは航空技術が基本となってF-117ジェット戦闘機のピトー管をベースに開発された。
ピトー管は航空機で対気速度を測定するのに使われている。
と、とてもユニークな技術で開発されていることが見て取れます。
3年ほど前にこの前のバージョンがリリースされて存在は知っていたんですが、人柱になる勇気などなくただ傍観するだけでした。
しかも当時は対応しているスマホはiPhoneだけ。それに他のサイコンと連動させることはどうもできなさそう……と来ています。
最近までAndroidユーザでしたし、正直買うだけ勿体ないな……と最終的にスルーするに至りました。
ところが。
この新作はなんと、他社のサイコンに認識させることを想定したLINKトランスミッターが付随しています。
Bluetooth、ANT+双方に対応しているとくれば自由度も高そうです。
何より、前作で精度が出せていなかったところを、ケイデンスセンサーで補うように改修が入っている様子。
……これはおもちゃとしては素直に面白そうだ、ということで、購入してしまったというわけですw
パワーセンサーとケイデンスセンサーはボタン電池で駆動しますが、トランスミッターはUSB充電式となっています。
まずは使う前に、フル充電です。
リアタイヤの空気を7barまで入れたところで、バルブコアを全開にして仏→米アタッチメントを装着。
その上からパワーセンサーを取り付けます。さながら高級バルブキャップといった様相を呈しています(;^ω^)
このような構造ですから、米式の場合はセンサーを文字通りポン付けするだけで取り付けができるというお手軽さです。
続いて、クランクの方にケイデンスセンサーを取り付けます。
こちら、一見パワーメーターと関係が無さそうですが、取り付けずに実走しても計測できません。
どうやら、バルブ側のセンサーの計測情報に加え、ケイデンスの情報を組み合わせることで、最終的なパワーを算出しているようです。
センサーの取り付けが終わったら、LINKトランスミッター側でセンサーとのペアリングを行い、このトランスミッターとサイコン、ないしスマホのアプリとの間でペアリングを行う……という二段階の手続きを踏んで準備を進めます。
ペアリング自体は簡単なもので、サイコン側の挙動も4iiii Precision R7000とだいぶ近い挙動を取ってくれました。
これは実走が楽しみです。
実走
……秋雨で土砂降りの日が続いた8月でしたが、その合間に試し乗りをしてみました。
行先はお決まりの花岡山。6分40秒くらいで登った時の記録です。
Stravaを見れば、きちんとパワーが計測できています。
……ピトー管の技術をうんぬん言われても、どうやってパワーを計測しているのか……素人目にはさっぱり分かりません(;^ω^)
いざ使ってみると、4iiiiよりも全体的に値が大雑把な印象を受けます。ところによって600Wという数字が出ていて「うそやん」と独り言ちたほどですw
とはいえ、アベレージを見てみると……そこまで大きくずれているという印象は受けません。
ちなみに、同じ道を4iiiiで計測したのがこちら。こちらは5分49秒というベストタイムの時だけに、得られた数字が一意に比較できるとは思えませんが、かといって極端な差はなさそうです。
……これは、通勤用途として考えれば、十分すぎる結果です。
長距離で、かつ全体の分析結果が次につながるようなまじめなレースでは、とても使えたものではないでしょう。
ただ、短距離で同じ道を毎日走る……といったルーチンワークであれば、このくらいの誤差は文字通り誤差と言えます。
実際には、長距離運用、長い上り坂、下り坂、激坂……試すべき場所はもっとたくさんあるかと思いますが、いかんせんこの長雨と、コロナワクチン接種に伴う安静期間が邪魔をしてなかなか試す機会が作れません(;^ω^)
専用アプリAROFLY2
さて、このガジェットにも専用アプリが用意されてます。
これ単体でサイコンとしての機能も果たしてくれますが、どちらかというとトランスミッターのファームウェアアップデートや、各センサのヘルスチェックなどを行う事が主になりそうなアプリです。
どちらにしても、まずはペアリングからです。
御覧の通り、日本語表記もサポートしています。
していますが……いささかおかしな日本語なのはご愛敬(;^ω^)
ペアリングしたトランスミッターを登録することでオートコネクションが効くようになりますので、2度目以降の起動は気持ち手間が省けます。
ステータスチェックで、各ガジェットのヘルスチェックも行えます。
センサーのバッテリー消費量が見える、というのは意外とありそうでなかった機能ですね。
これまた日本語のニュアンスが違って混乱しますが、設定というところを選択すると走行シーンに合わせるかたちで設定画面が表示され……。
計測開始を示す赤いチェックボタンを押せば、サイコンとして機能するようになります。
ここでいう設定は毎回行う必要があるため、我々日本人がとらえるアプリの設定とはちょっとニュアンスが異なるようです(;^ω^)
出来れば設定というタイトルではなく、記録とかログとかいうタイトルにしといてもらえると分かりやすかったかな、なんて思いましたw
開始を示すチェックボタンは、素直に記録スタート、と書かれていた方が良かったかな……などなど、ツッコミどころは多いです。
そんなこんなで計測が開始されると、アプリがサイコンモードになります。記録済の過去ログも閲覧可能なようです。
このアプリで計測を行う予定はないですが、御覧の通りリアタイヤの空気圧が表示される、という、ちょっとうれしい機能が付いているため定期的に立ち上げることになりそうですw
まとめ
お値段が22,000円前後と、世に出ているパワーメーターと比較すれば格段に安い商品であることには間違いありませんし、それなりに使えそうな性能を有した良品だとは思います。
ただ……4iiii Precision R7000が、ガイツーのセール価格だと実質30,000円前後で手に入りますので、比較してしまうとあまりお得感が感じられないというのが実情です(;^ω^)
なので、SHIMANOクランクを持っている人には、間違いなくお勧めしませんねw
一方、FSAやPraxis Worksといった、クランクタイプのパワーセンサーが市場にない、あるいは少ない……そんなクランクの自転車をお持ちの方には推せる商品だと言えます。
……本格的なレースをやられるのであれば、逆に SHIMANOのクランク+4iiii のほうを、お勧めすることになるでしょうけどね(;^ω^)
最後に……。
この記事を書いている最中に、PCのスピーカーが壊れているという事実に行き当たりました。
また出費が捗りそうな勢いです(;^ω^)
ブログを読まさせていただきました。
ロードバイクやパワーメーターについての知識があまりなくて恐縮なのですが、4iiiiのパワーメーターだとshimanoのクランクに内蔵されているタイプのパワーメーターのため、右クランクも4iiiiと同じshimanoの105 R7000やULTEGRA R8000じゃないと4iiiiのパワーメーターを買っても取り付けることができないのでしょうか?
また、AROFLY LINK A1の場合、どの自転車(ママチャリ、クロスバイクなど)にも取り付けることができるのでしょうか?
よろしかったらご回答のほどよろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。
> 4iiiiのパワーメーターだとshimanoのクランクに内蔵されているタイプのパワーメーターのため、右クランクも4iiiiと同じshimanoの105 R7000やULTEGRA R8000じゃないと4iiiiのパワーメーターを買っても取り付けることができないのでしょうか?
勘合部分の規格がSHIMANOのHollowtechIIなので、該当する同一規格のSHIMANOクランクであれば、例えばTIAGRA4700やSORA R3000など、大体のグレードで装着だけならば可能だと思います(試したことはありませんが💦)
ただし、Qファクター(クランクとフレームとの間の幅)が異なる可能性があるため、あまりお勧めはできません(;^ω^)
105~DURA-ACEはこのQファクターが一致するので、どの組み合わせでもだいたい問題ないと思います。
> AROFLY LINK A1の場合、どの自転車(ママチャリ、クロスバイクなど)にも取り付けることができるのでしょうか?
はい、こちら英式、仏式、米式全てのバルブで取り付け可能なので、ママチャリからMTBまで幅広く取り付けが可能です。というかそれが売りの商品とも言えます(^ω^)
デメリットは、入手性が低いことと、パーツを無くしやすいという事と、意外に早く壊れてしまった点でしょうかw
参考になれば幸いです。