彼岸を過ぎてだいぶ涼しくなりました。
久しぶりに長距離を走る時間が確保できたので、頃合いだと思い矢部まで走る事にしました。
2年ぶりの、矢部のケンチキライドです。
まずは日ごろの自転車運転の安全を祈願し、これまた久しぶりに浮嶋神社まで。
百日参りと思しきお参りに来ていたご家族がいらっしゃいました。
ウチも、息子が生まれる前には安産祈願のお守りを求めに足を運んだり、二歳の誕生日の時にたまたま遊びに来てしまったりと……自転車のみならず、何気に縁がある神社となっています。
先日、家族でポタリングがてら浮島神社まで行きました(・∀・)暖かくなったこともあって、ここ最近の休日は車を利用せず、自転車で一緒に出かける頻度が増えました。燃料が要らない分確実にエコな休日が過ごせていますwなお、カミさんと子供は電動アシスト自転車であるギュット・アニーズに乗っています。浮島神社は基本は、縁結び、安産、厄払いを主とした神社ですが同時に自転車のお守りも取り扱っている事で地元でも有名なところです。前にカミさんが子供を妊娠していたときに安産祈願で自転車で足を運んで以来となりますがその時は... 浮島神社へ ~TOPEAK MTX TrunkBag DXのインプレも兼ねて~ - う゛ぇろ☆いじり |
本堂にてお参りを済ませてからその場を後にし、甲佐町方面を目指してひたすら県道を南下。
国道443号線に入ってから更に南を目指します。
甲佐町を抜けて美里町へ。
国道443号線と国道218号線が合流する交差点を左折し、重複区間を少しだけ走ったところで脇道へと入り、川べりまで下ります。
その先に、名物の二俣橋がありました。
いつも国道から見下ろすばかりで、橋そのものに足を向けたのは今回が初めてとなります。
石橋が作り出す光と影の形から、ハートの石橋なんて二つ名があったりします。それにあやかった鐘まで併設されていました。さすがに鳴らしませんでしたがw
川べりに降りて、二俣橋を下から拝みます。こうしてみると結構な迫力です。石橋の二俣渡と二俣福良渡、その奥に車道である新二俣橋……3つの橋が並んでいるといったなかなか類を見ない風景です。
振り返ると、国道が貫く新年禰橋と、その奥に年禰橋という一回り大きな石橋が……。
合計5つの橋が折り重なることから、これらを総称して二俣五橋と呼びます。
いやはや、下に降りてみて分かりました、迫力凄いです(;^ω^)
特に年禰橋のアーチの高さと美しさたるや、霊台橋や通潤橋にひけをとりません。
新橋と藪に囲まれて分かりにくいですが、変則的なアーチが組み合わさった、一種眼鏡橋の様相も呈した構造をしているんですね。
これは意外な発見でした。
二俣橋を渡って北に少し進んだところに駐車場があり、熊延鉄道 八角トンネル跡を示す看板がありましたので行ってみることにします。
駐車場から続く砂利道を注意しながら進むと……。
まるで異世界の入り口を連想させるような光景が。
最深部から振り返ると、そこはもうラピュタ城の一画かと見まごうほどの幻想世界です。
もともとこの八角トンネルは、鉄道用のトンネルとして開発されたものでした。
現在の豊肥本線の駅の一つである南熊本駅を始点として、宮崎県延岡市までをつなぐ路線だったそうです。
厳密には、土砂崩れ対策のために作られた構造物で、広義のトンネルとは少し違う代物のようです。
どちらにしても他に類を見ない遺構なのは間違いないですね。
圧倒された気持ちのまま、国道へと戻り先を進みます。
二俣橋を始点として、国道218号線を利用して通潤橋をめざす経路のちょうど中間に位置するのが、お馴染みの霊台橋。
当ブログで取り上げている橋の中では最も登場頻度が高いのではないでしょうかw
そんな霊台橋から川の上流をみると、船津ダムが視界に飛び込んできます。
早速足を運んでみることにしました。
コロナ禍でなければダムカードが頂けたと思うのですが、御覧の通り立ち入りが制限されていたので今回はあきらめることにしました。
緑川の水が大量に湛えられています。
しかしこの池はあくまで調整池であり、さらにこの先に緑川ダムが屹立しています。
せっかくなのでそっちにも足を運ぶことにしました。
船津ダム脇の小道を利用して緑川ダムに向かうでもよかったのですが、せっかくなので一旦来た道を戻り、緑川の左岸を並走する県道153号線をルートとして選択しました。
ほとんど車の通らない、さびれたトンネルを伴った林道を抜けて先を目指しますと……。
緑川ダムが姿を現しました。
更に先へと進み、ダムの真横まで移動。交差点を左折してその先のトンネルを目指します。
そしてトンネルをくぐってダムの上を渡って、右岸に移動しますと……。
ダムのシンボル、苔アートが見えてきました。緑川ダムの文字と一緒に記念撮影です。
しかしこれはまだ前座扱い。
真打はこちら、巨大なくまモンです。
自転車のサイズ感と比較していただければ、どれだけ大きいかが分かっていただけるかとw
苔アートを見ながら、持ってきた小さなおにぎりで小休止です。
そのまま国道に戻って素直に矢部に向かってもよかったんですが、気持ち物足りなかったので緑川のさらに上流を目指してみることにしました。
以前、通潤橋から南に下る形で上流の鮎の瀬大橋に行ったことはありますが、丁度その間、まさに空白地帯ともいえる場所を攻略したくなったのです。
しかし、目指す緑川の上流はまさに谷底……。
えいやと気持ちを切り替えて、国道から右に伸びる脇道をただひたすら下って、目的地を目指します。
道中、過去散策したとき同様、手彫りの隧道が存在しました。その先を粛々と進むと……。
山都町の県道、もとい険道をサイクリングしてきた、という記事を投稿させていただきます(*'ω'*)今回のコース選択の基準は、手彫りの隧道(トンネル)が存在するかどうか、という一点。小学校低学年の頃、父が運転する車でのドライブ中にばったり出くわして、「デコボコトンネルや!」とすごい印象に残った記憶があるんですね。正月頃に父親と話をしまして、当時の記憶の裏取りをして、そのトンネルの在りかが山都町であることまでは分かったんですが、当時通ったものなのかどうか、確証が持てません。ならば実際に行ってみる... 手掘り隧道探訪 ~ 樫永峠から山都町の険道を辿る - う゛ぇろ☆いじり |
大きな橋が見えてきました。
架橋当時、東洋一のアーチ橋と謳われた、内大臣橋です。
橋の上から川の上流を見渡せば、山に囲まれた田園風景が一望できます。左右を山に囲まれ、まさに前述したとおりの、谷底といった様相です。
下流を見てみます……その高さに、足がすくみました(;^ω^)
上を見上げると、これまたエモい構造物が。
橋を渡って田園地帯まで下り、更にもう一回橋を渡って右岸まで移動。
国道まで登る坂道を探します。
その先に今しがた渡った内大臣橋が見えるのですが、その高さがうかがい知れます……。
まぁまぁの上り坂になっている林道を利用して国道218号線まで戻り、なんとか山都町の中心部までたどり着くことが出来ました。
そして数年ぶりのお昼に、みさどんを選択することにしました。
お勧めは親子丼。
うどんないし蕎麦付きで630円という、大変リーズナブルな価格設定なのに、なかなかのボリュームと来ています。
疲れた体にしみいるようなおいしさでした(^ω^)
その日はご亭主のお知り合いを中心としたご近所さん方が酒盛りされてまして、お店の中は始終どんちゃん騒ぎ。
御亭主とも話す機会があったりと何気ににぎやかな昼食となりましたw
続いて、家族へのお土産にパンを買おうと、自転車乗り御用達のチポリーノまで。
パンを選んでたらお冷をサービスしていただけたので、店内に展示されているご亭主のロードバイクを肴に、一緒に買ったスコーンをかじりながらのレストタイムを満喫しました。
またここのパン、おいしいんですよね~。ピザもお勧めです(^ω^)
そして、最終目的地である丸重ミート前で毎度おなじみの記念撮影をば。
看板が刷新されてよりポップな感じになっていました。
家族、そしてお世話になっている家内のご両親のために、合計4本の矢部のケンチキを購入してサドルバックへ詰め込みます。お土産のパンも相まって、バックもパンパンに膨れ上がりました(;^ω^)
最後に通潤橋に足を運んでから帰宅。
そして晩御飯に矢部のケンチキ!
毎度のことながらスパイシーで美味しいチキンでした(*’ω’*)