先日、アルコールストーブを自作してみました。
前回固形燃料を利用するクッカーを携帯して自転車で出かけたんですが、いざ使ってみると燃料コストがめっぽう高いという問題にぶち当たりまして……。
年が明けて2019年!ここから新年の記事になります(*'ω'*)昨年、元旦早々金峰山を目指して通行止めにつかまり撃沈しましたので、今回はそのリベンジライド記事になります。今回は、キャンプ道具を持ち込んで山頂でチキンラーメンを食すという、趣向を凝らす方向で攻めることにしました。さすがに神社が構えられている金峰山の山頂で火を起こすのははばかられましたので、山頂登頂後にその属峰である小萩山に登って食べるという計画をたてました。なお、こちらのキャンプ道具は、カミさんのお父さん(岳父)からお借りしたもの... 2019年新春初乗り! 金峰山山頂、小萩山でゆるキャンごっこ、からの浮島神社 - う゛ぇろ☆いじり |
これを機に、せっかくだから作ってみるか、というノリと勢いだけで挑戦してみました。
ネットで検索をかけて出てきたものの中に、ウコンの力の空き缶を利用して作る、というものがあったのでその手順を丸々マネしてみました。
利用した工具は、カッターナイフ、古びたハサミ、ニッパー、ペンチ、押しピンの4種類だけです。
アルミ缶なので、加工も簡単ですね。
単純に缶を半分に断ち切り、上部をひっくり返して下部に押し込むだけというシンプル仕様。
切り口が接する最上部にコッフェルとかを置きますので、押しピンでフチに16個の穴を開け、こちらから発生する火を利用してお湯を沸かす形となります。
要点としては、フチに開けた16個の穴から気化したアルコールが吹き出る構造に仕上げなければならないということ。
それを実現するために、容器の底面にアルコールが均等に行き渡るよう、缶のキャップ口にニッパーで切込みを入れ、ペンチでねじって隙間を作っています。
更に押し込んだ缶の切り口をペンチで波状に折り曲げ、極力水平に近づけるよう高さを均一に調整するとともに、押し込んだ缶が飛び出さないように固定させておきます。
仕上げに、フチにヤスリをかけて完成です。
次に、燃料となるアルコールを探しました。
昔は薬局でも燃料用のアルコールは結構売ってあったそうですが、最近は見かけなくなったようで……現にいくつか当たってみたんですが、それらしいものが見当たりません。
医療用、清掃用の無水アルコールがあるにはあるんですが、燃料として使うにはお高い代物。
なんとなくあちこち散策してましたら、DCMダイキにて400円程度で販売されてるのを見つけました。
お店の人いわく、サイホン式コーヒーで利用する人が買いに来るとのことで、それに伴う形で、コーヒー器具コーナーのところに置いてありました。
ということで、早速子供が寝静まった時間を利用して利用できるかどうかを試してみることにします。
言うても燃料アルコールは、含まれる成分の大半がメチルアルコール。毒物ですからね。
屋外に出て、氷点下間際の寒い中、慎重に自作ストーブに燃料を少量注ぎ、真ん中にチャッカマンを利用して点火します。
青い火が付きました……昔の理科の実験を思い出しますね(;^ω^)
容器全体が熱で暑くなるのを見計らって、穴を開けたフチをチャッカマンで炙ると……。
ご覧の通り、16個の炎が円形に吹き出しました。
早速、手持ちのヤカンにコーヒー一杯分程度の水を入れて真ん中に置いてみます。
上部の穴が塞がれてそこからの火は消失してしまったようですが、周りの炎が途絶えることはなく、
最終的にお湯がガッツリ湧いてくれました(*’ω’*)
使用した燃料は50mlといったところでしょうか。
計算してみますと、固形アルコール燃料の場合で150円前後かかるところが、なんと40円程度に収まるという低コストっぷり!
これは貧乏人にとっては非常にありがたいです!(*’ω’*)
あと、結構風の影響も受けやすいので、火を消さない為の風よけは必須ですね。
ちなみに、明るいところだとごらんのとおり、燃えているように感じられません。
液体であるという事、毒性がある事、燃焼中か否かが分かりづらい事。
この3点には特に注意しておかなければならないようです。
ということで、さっそく外で使ってみることにしました。
お茶用のパックに挽いた豆を入れて、煮出しコーヒーという形で淹れることにしました。
燃料は、ダイソーで買った醤油差し用の容器(4個入100円)に小分けして持ち歩きました。
一個あたり80ml入りますので、念のため2つ、160ml準備してから出かけました。
もともとの燃料容器と同じPE(ポリエチレン)なので溶解の危険性などはなさそうです。
とはいえ、入れっぱなしにしてくのも怖いので、余った燃料は元の容器に戻しておきましたw
50~60ml程度燃料を注ぎ火をつけて、挽いた豆と水を入れたコッフェルを置いてしばし待ちます。
火の具合は御覧の通り……見えません(;^ω^)
日中は仕方がないですねw
じわじわと水がお湯になっていき、コーヒーが滲み出てきます。
沸騰する直前で燃料が切れてしまいました。
仮にターキッシュコーヒーにするのであれば燃料を倍程度使ったほうがよさそうですが、
今回はお試しという事でこの辺でやめておきました。
取っ手が熱いので、余った水で冷やしてから早速飲んでみます……。
山の中、ということもあって三割増しで美味いですね!(*’ω’*)
普段はハンドドリップが常でエグみとかいろいろ考えると少しなりとも味は落ちると思うんですが、美味いんですな、これがw
もともとDIYが好きでしたが、それにしても簡単すぎましたw
クオリティを上げた第二弾をいつか作ってもいいくらいですね。
火事だけには注意して、これからも使っていこうと思います(*’ω’*)