Racing Zeroを購入し、ブログ記事を書いたことで、初めていっぱしのホイールインプレが行えました。
梅雨の晴れ間を利用して、Fulcrum Racing Zeroで70kmほど走りましたので、いつもどおりの走行レポに加え、簡単なインプレを行ってみようと思います。Racing Zeroの特徴(おさらい)Fulcrumのアルミホイールのグレードは、Racing の文字の後ろにつく数字が若ければ若いほど高級であるという特徴があります。Racing Zeroはまさにその最上級ホイールを指す名前です。エアロ効果を最大限引き出すためでしょうか、平たいきしめんスポークで組み上げられており、その本数も、フロント16本、リア21本となっています。Campagnolo Ventoが、フロン... Racing Zero を手に入れた!③ ... 実走編(花岡山~金峰山ナルシストの尾根まで) - う゛ぇろ☆いじり |
ここに至るまでに実質5年。その間触れてきたホイールが数個あるわけなんですが、その乗り心地などをきちんと記事にしたことが有りません。
なので、まとめて記事にしてしまおうと思います。ほとんどが、エントリーもエントリーの鉄下駄ホイールばかりですけどもw
世の中にあるインプレ記事は、あくまでミドルエンド以上のホイールに関してのものが多いような気もしますし、こういった変わり種記事があってもいいのかなと思いまして……稚拙な記事になるかとは存じますが、お付き合いください(^ω^)
これはインプレするまでもないでしょうけども……。
Momentum iWant2.1m-Cを買ったときに最初に付いてきたホイールです。
廉価版自転車御用達のJOYTECHのハブを利用しています。前後タンジェント組、重量も2㎏越えの鉄下駄ホイールでした。記憶に残る限りでは、ただの重たいホイール……という印象しかありません(;^ω^)
とにかく廉価版自転車という事で、価格帯を抑えるために作られたホイールですから、入門車として考えても物足りなさを感じてしまうホイールでした。
通勤用ホイールとして、5年間利用してきたのがA-Class ALX280でした。
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A-Classは世界最大手のリムメーカーALEXRIMSが展開するブランドで、日本製のシールドベアリングを採用したハブを組み合わせた完組ホイールとして、現在に至るまでシリーズ化されて販売されています。自分の印象としては、10年ほど前までのGIANTなどの入門車への導入事例が多かったような印象があります。現に、GIANT OCR1にもともと付随してきたホイールです。ALX280自体は幾度かモデルチェンジを繰り返しておりますが、手持ちのホイールはGIANT OCR1と同様、2005年頃のモデルとなります。しかしながら、各メーカーが自社ブランドを抱え込み始めたここ数年は、心なしか採用事例が減っているような印象を受けます。
通勤車として、Momentum iWant2.1m-Cで4年近く、GIANT OCR1に差し戻す形で1年。
結果的に20,000㎞を超えたところで、Racing Zeroの導入と入れ替わる形で運用を停止しました。
後述するCampagnolo Ventoと比較すると、縦剛性同じくらいで、横剛性はこっちのほうが上だったように思います。何より加速するために力がいらないという点では、平地を駆け抜ける通勤にはもってこいのホイールでした。ただ、どれをとってもエントリー向けの平均的なホイールであり、高速巡航にしろヒルクライムにしろ、一定の出力を超えると力が逃げてしまうところがありました。悪く言えば特徴が薄い、そんな感じのホイールでしたが、最初に使い倒すという経験を積む上では、十分なホイールでした。
そういえば、ささやかながらも振れ取りの経験を初めて行ったのも、このホイールが最初です。
先日、有休を使って通勤に使用している Momentum iWant2.1m-C カスタムのメンテを行いました。購入してから、かれこれ6年。6年分の汚れがフレームとフォークにへばりついてなんともみすぼらしい限りです(;^ω^)交換を重ねた他の部品は水洗い程度で概ねキレイになりますけど、フレームの汚れだけはさすがに落ちません。ということで、コンパウンドでガッツリ磨き上げました゚+.(o´∪`o)゚+.゚ピカー全部磨き上げるのに実質3時間はかかりました(;^ω^)その頑張りの甲斐もあって、汚れまみれだったMomentumのロゴと旗の絵もご覧の... Momentum のメンテ - う゛ぇろ☆いじり |
スポークは、フロント20本左右10本ずつ、リア24本左右12本ずつという、1:1組構成。2本ずつが束となり、フロントがラジアルでリアがタンジェント組になっています。スポークの張り方も一昔流行ったパターンで、デザイン的にも結構お気に入りでした。
リム幅はC15相当のナローリムで、リムテープは700x16Cが最適幅でした。総重量はカタログスペックを調べると、1,840gとなっています。
つづいて、コンポーネントのみならずホイールに関しても老舗のCampagnoloの製品Vento、2015年モデルです。2020年段階ではすでにカタログ落ちしてしまった商品となります。スペックや構造を見る限りでは、現在のKHAMSINがVento的な立ち位置になり、新たにCalimaが加わってそちらが旧来のKHAMSINを受け継いでいるような……そんな印象を受けます。すなわちVentoは、当時としては下から2番目のグレードとして展開されていました。
いわゆる鉄下駄ホイールではあるんですが、どっこい重量は前後合わせて1,650g前後と、なかなかの軽量を誇ります。SHIROCCOよりも軽く、Zondaよりも重い……という点を今考えますと、確かに立ち位置的に中途半端な商品とも言えなくもないですが(;^ω^)
見た目の特徴としましては、Campagnoloの専売特許ともいうべきG3組がリアに採用されている点でしょう。スポークを3本ずつ一つの束として水平に並べ、真ん中がリムに垂直になるように張られた形状となっています。
あと、他のグレードにはない最大の特徴が、赤いニップルを採用しているという点です。同じCanmagnoloでは、同じ時期のBullet Ultraにのみ採用事例があるくらいで、結構珍しい特徴だと思っています。そういった点からも、デザイン面ではかなりお気に入りです。
乗った感触としては、鉄下駄ホイールという事もあって柔らかい、という印象です。買った当初は硬く感じたものですが……。しかしながら、ただ柔らかいというのではなく、他のメーカーにはない奇妙な特徴をはらんでいるような印象を受けます。
特に縦剛性……ハブの回転方向に対して生じたたわみが、まるでゼンマイのように遅れてやってくるのです。剛性が低い、と断言し辛い特徴で……力が逃げることなく、後から追いかけてくるような感じですね。繰り返しになりますが、まるでゼンマイとしか言えない、他にはなんとも形容しがたい特性です。この効果が、ヒルクライムにて面白い効果を生んだこともあります。二本杉峠に登ったときに体感しましたが、ゼンマイのように力が後からやってくる手前、まるで車体を押し上げるかのような気持ちよさをもたらしてくれました。
2018年5月27日に開催された、第7回五家荘集合サイクリングに参加してきました。朝5時頃に自宅を出発し、とりあえずは目的地に向かう上でのウォーミングアップを兼ねて霊台橋まで移動することにしました。霊台橋のある国道218号線を東に進み、その手前に位置する佐俣の湯の駐車場にて一旦休憩をはさみます。目的である五家荘に向かうには、いくつかある激坂の一つを登る必要があります。熊本市内方面から坂道を攻める人は大体この佐俣の湯をベースキャンプとして使う傾向にあるようです。今回もしゃりんかんの方たちが、駐車場で準... 第7回五家荘集合サイクリング参加レポート - う゛ぇろ☆いじり |
一方、横剛性に関しては、価格相応と言いますか、力が逃げる印象を受けるホイールです。50㎞/h以上の高速域からのフルブレーキでは横方向のゆがみが発生し、それがもとでフラついて恐ろしさを感じるといった経験もありました。また、20km/h台から30km/h以上まで加速するときに、やたらと重さを感じるホイールです。一度加速してしまえばあとはすいすい加速してくれるので概ね楽なんですが、夏場の平地巡航では加速時に疲れがたまる原因にもなってきました。
このゼンマイのような特性は、リアがG3組になっているホイールの特徴なんでしょうか……Zondaとか、他のG3組ホイールに触れたことがないので断言はできませんけど(;^ω^)
全体的に柔らかい印象でありながら、そんな中になんとも不思議なバネ感のあるホイール……Camagnolo Ventoをまとめるとそんな感じですね。のんびりとしたロングライドや、通勤に使う分には十分すぎる性能だと思います。現にこのホイールでブルベで200㎞走りましたし、阿蘇の峠をいくつも攻めることが出来ました。
先日、ランドヌール熊本さん主催のブルベに初めて参加しました!(・∀・)前日の午後から有休を頂いて、準備を整えました。荷物が多すぎ、といったご意見も頂きましたが、不慣れな土地を走ることにもなるため、とりあえず何が起きてもいいように持っていけるもんは全て持っていくつもりで準備しました(;^ω^)準備が整ったところで、子供と一緒に午後9時に就寝。当日朝3時に起床。ガッツリ晴れ(・∀・)朝4時前に自宅を出発し、まずはスタート地点である光の森を目指します。仕事帰りで遅い時間に自転車を漕ぐという経験はあれど、こ... ブルベ(BRM422熊本200km)に参加しました!(・∀・) - う゛ぇろ☆いじり |
2019年11月17日。ジャパンエコトラック主催のライドイベント、第3回 RIDE in ASO が開催されましたので、参加してきました。申し込んだのは、阿蘇を時計回りに74km走るAコース。今回は学生時代の友人とその奥様も参加してまして、それに乗じる形で参加した次第です。3つあるコースの中では最も難易度の低いコースですが、それでも吉田線を使って阿蘇中岳火口手前まで登るルートが添えられた、そこそこの道のりです。ついでに申し上げますと私、40kmほど離れた自宅から自走での参加と相成ります(;^ω^)……車載で参加しても良いんで... 火山灰と秋の空 ... 第3回 RIDE in ASO に参加してきました - う゛ぇろ☆いじり |
なお、リアのスポーク構成は、フリー側タンジェント組16本、反フリー側ラジアル8本。こうしてみると、G3組も2:1組の一種だということが分かります。ほかのCampagnoloのホイールを観ますと、Zondaなどのミドルグレード以上がリア21本になっていますので、比較すると一束多いです。
リム幅は実測の結果C15相当よりも少し広めですが、ナローリム相当でした。リムテープは700x16Cだと気持ち細かったので、現在は700x18Cを使っています。
これは、インプレを行う上では乗った頻度が少なすぎて、情報が不足しているかもですが……。
SHIMANO 105 5600相当のホイールとして展開されていたものになります。時期的に2008年かそこらのモデルになりますね。
現行商品としては、WH-RS300あたりがこれに相当するでしょうか。規格自体は大きく変動しているようで、ハブにニップルはありませんし、フランジの形状も独特、リアのスポークは左右関係なしにタンジェント組になっているようですけど。
以前ご紹介したCHERUBIMのホイールで、いわゆるハブニップルタイプのホイールになります。フリー側10本ラジアル、反フリー側10タンジェントという、スポーク自体は1:1組になっています。現行のCampagnoloやFulcrumのホイールと比較すると、ラジアルとタンジェントの向きが逆……というのがちょっと面白いですね。
CHERUBIMのスポルティフに乗る機会があったので、記事にしてみました。現在私が乗っているGIANT OCR1(2015)の本来の持ち主でもあった義父が、カスタムオーダーで作った一台です。最近になってカミさんが弱虫ペダルを読んで「ちょっと乗ってみたい」と興味を持ち始めまして。普段私が乗っているモノだとレーシーすぎるということで、コンフォート寄りのCHERUBIMでまずは試そう、という実に勝手な話でまとまりました(;^ω^)義父にお伺いを立てたところ、「いいよ」と二つ返事。ということで。長いこと屋内でお座敷バイク状態になって... お義父さんの宝物 ... CHERUBIMに乗ってみた! - う゛ぇろ☆いじり |
ハブニップルタイプということで、恐らくリムよりもハブが重いというMAVIC寄りの設計のホイールだと考えられます。フリー側ラジアルという点も、現状のMAVICのイソパルス組に通じるものがあります。
さて……実際に乗ってみたときの感触は、漕ぎだしも加速もスムーズで、重さは感じません。しかしながら、フレームがクロモリなのも相まってか柔らかい印象でした。ただ、力が逃げるような感触は有りませんでした。フレームにおける柔らかさとシンクロする柔さを持っている、とでも書けばいいのでしょうか。何とも抽象的ですが、剛性の低さが乗っていて気にならないのです。これがアルミバイクとかだと、ホイールだけがぐにゃっと曲がったように感じてしまう瞬間があったりするかもですけど……。
高速巡行は試してませんが、元の持ち主である義父曰く、高速域だとフォークが振動しだしてコントロールが難しいとのことでした。加速性能を考えると、縦剛性はそれなりにあるモノの、横剛性のほうが弱い構造なんだろうなと想像できます。
ポタリングやのんびりとしたロングライドなど、高出力が求められない走り方をするのであれば、非常に相性のいいホイールだと思います。
カタログスペックを見ると、重量は1,850g前後。ALX280と同程度で、少し重めですね。リム幅は、C15相当のナローリムだと思われます。
最後に、Fulcrum Racing Zeroですが……。前回まとめてしまったので、改めてそれを抜粋しておきます。
前述3つのホイールと比較すれば、最も質の高いホイールだと言えます。そりゃエントリーグレードばかりだったなかでいきなりトップグレードを比較対象に入れ込んだわけですから、その差は歴然ですね(;^ω^)
前の記事にも書きましたが、20km/hくらいでゆるゆると走っているつもりでサイコンを見たら25km/h出ている、といった具合……。この加速の気持ちよさは今までに体感したことがないものでした。
40km/h前後をキープするのもわりかし簡単です。そしてヒルクライム。これまた、反応がいいです。力が遅れることもなく、素直に前へ進んでくれます。
そのためか、脚へのダメージもてきめんです(;^ω^)
クランクも硬いと来ているので、相乗効果ですかねw
リアのスポークパターンはFullcrumお得意の2:1組と呼ばれる形になっています。
細かく見ますと、スポークが3本ずつの組になっている点はG3組と同じですが、スポーク同士の間が広く、リムに対して全てが垂直になる形で刺さっているという違いがあります。フリー側タンジェント組14本、反フリー側ラジアル7本で構成されています。リム幅はこれまでと違ってワイドリムC17。700x23Cのタイヤは履けません。また、リムテープも不要です。
総重量も、1,488.5gと、手持ちの中では最軽量となっております。
これまで乗っていたホイールを見れば、どれもこれもエントリーグレードばかりでした。それで十分だったという言い方もできますが、やはり慣れてくると欲も出るもので、ヒルクライムに特化したホイールが欲しいな……とか、どこかで思うようになりました。
本来ならばミドルグレードに手を出してからのトップグレード、という順なんでしょうけど、その過程でそこそこの峠を何度も攻めてしまったからか……いきなり、Racing Zeroというトップグレードホイールを手に入れたことになります。きちんと乗りこなせていけるのか……一抹の不安も覚えますが、買ってしまったからにはこれまで同様、使い倒さなければ勿体ないですね。
考えようによっては、Racing Zeroに、至るべくして至ったような気がします。
大事に、そして大胆に、乗りこなしていこうと思います(^ω^)