ヒルクライム

激坂を超えて激坂を目指す … こぼし坂攻略からの荒尾四ツ山神社

先日、熊本県北部の荒尾市の北の端、四ツ山神社を目指して自転車に乗りました。

熊本市内から荒尾市に向かうルートは色々ありますが、今回は敢えて金峰山系を超えるルート、しかも南側のこぼし坂を超えるルートを選択しました。

こぼし坂

このこぼし坂……。

とんでもない激坂です(;^ω^)

私もいろんな激坂に挑戦してきましたが、激坂区間が長い、という点では金峰山でも随一の難易度を誇ると言ってもいいでしょうw

ルート的には、西区松尾地区の南端を流れる坪井川に合流する支流に沿った道を、ひたすら北上する感じとなります。

入り口からしばらくはのんびりとした風景が楽しめるのですが、自動販売機が設置されている大きめの五差路の先、常来寺の入口付近からもう……。

こんな15%超えが当たり前の勾配が
ずーーーっと続くんですわ(;^ω^)

お寺や民家のあるこの界隈が一番しんどいという……。

これを乗り越えますといささか傾斜が緩やか(10%前後?)になりますが、水道局の加圧ポンプ施設を過ぎたところから第二波がやってきます。

第二波がこんな感じです(;^ω^)

よくまぁ足を一度もつかんとここを乗り越えたなと、自分を褒めたい気分ですw

3日前に季節性のアレルギー性鼻炎で病院にかかった直後だったので、流石にしんどいという事でこの三叉路にて一度休憩をはさみました。ミラーの脇にうごめくジョロウグモを愛でたりしながら補給するなどして、息が落ち着くのを待ちます。

が、失敗したのが実はこの地点でして……。向かって左に曲がるのが正解なのを、うっかりまっすぐ突っ切ってしまいました(;´Д`)

この真っ直ぐの道がなおのこと強烈な激坂……結局攻略に失敗し、追加2回脚付き&歩行に至ってしまいました。

ヒイコラ言いながらこぼし坂の終点にある水場に到着。

夏に攻略失敗して以来、次は絶対成功してやると意気込んでみたものの、ルート間違いであえなく失敗です。

※一部、古い記事からの抜粋・改変を行ったものが含まれています。最近色々ありまして更新をサボってましたが、ネタのストックがもう一つありますのでエントリーしてみようと思います。これまたお盆休みでのお話ですが、7月に途中断念してしまった坪井川下りを、今一度河口までやってみようと思い実行してみました。気温は35度前後という、灼熱地獄の中を走るのにはいささか骨が折れましたが、まぁまぁ面白いサイクリングになりました。その前に……実はシートポストを交換しました。SARSというなんとも物騒な名前の中華製カーボンシー...
坪井川下りリベンジ ... 水源から河口まで - う゛ぇろ☆いじり

……別の機会にまた挑戦しようと思いつつも、尻込みしてしまいたくなるような、そんな激坂でございました(;^ω^)

霊巌洞~ナルシストの丘

こぼし坂を抜けてからはおなじみのパイロット道路を経て霊巌洞へ。

春先同様、武蔵もマスクをしっぱなしです。

霊巌洞を超えてこれまたおなじみのルートを経てナルシストの丘へ。

秋空に普賢岳が綺麗に映えてました。

更に先を進み、玉名を横断するルートを取ります。

玉名市~長洲町

ただひたすら海岸線沿いの国道501号線を西へ。玉名市を横断し、長洲町へと入ります。国道が北にカーブするところに長洲港があるので、その界隈で少しだけ休憩をはさみました。

ここからフェリーに乗れば、島原半島の北端、多比良港へ向かうことが出来ます。フェリーに乗って島原北東部をポタリングするのも楽しそうですが、今回は予算の都合もあり見送ることにw

熊本ちゃんぽん いしばし

長洲港から国道を北へ走ったところに、古びたちゃんぽん屋さんが姿を現しました。

ネットで調べてみると、結構評価の高いお店の様子。入り口にたたずむ昭和後期・平成初期の空気が漂うオブジェにもつられてしまい、自然と店内に足が向くこととなりましたw

ということで、ちゃんぽん(700円)を注文しました。

強火でガッツリ炒めた具材が香ばしくて、とにかくおいしかったです!

有明海沿いということもあって、海産物もたっぷりでした。

この日は海沿いという事も相まって風も相応に強かったので、到着したころには体も冷え切っておりましたが、このちゃんぽんのおかげでガッツリ復活することができました。

四ツ山神社

いしばしを出てほどなくして荒尾市へ……。

廃止されて久しい荒尾競馬場跡を過ぎると、同じ有明海の海岸沿いを望む視線の先に、小高い山が見えてきました。

あの上に四ツ山神社が鎮座しています。

国道389号線をまっすぐ移動し、山の東側に車道による入り口が構えられていますので、こちらを登ることにしました。

短いながらも、これまたガッツリとした勾配の激坂でした(;^ω^)

こぼし坂で脚付きをした手前、こちらは負けるわけにはいきません。終始15%くらいはあろうかという坂道を、根性で最後まで登り切ることが出来ました。

五円玉をお賽銭として投げ込み、お祈りしてから境内を散策します。

霊巌洞もそうでしたが、普段吊り下がっているはずの大鈴は……手の届かないところに隠されていました。

コロナ禍はあちこちに影響を与えていますね……。

高台ということで、西を拝めば有明海が。その先に、普賢岳が薄っすらと屹立しています。

そして、境内の傍らに四ツ山灯台がそびえていました。

子供の頃から遠巻きに見えるこの建物を、熊本市の花岡山や阿蘇の仙酔峡同様仏舎利塔だとばかり思ってましたが、灯台だったんですねw
実際には、お隣大牟田市の甘木山に仏舎利塔が存在するようで、どうもそちらとごっちゃになっていたようです。

そしてその隣に、第二次世界大戦で亡くなった戦没者追悼のための慰霊塔が存在していました。

荒尾市だけで、2,000名くらい亡くなったそうです。空襲の被害も受けたとのこと。元々が炭鉱街ですから、その関係もあって狙われたんでしょうか……。色々と考えさせられます。

三井三池炭鉱界隈

四ツ山神社を降りてから東を目指し、エモい鉄塔と並走する道を更に東へ進みます。ある程度進んだところで振り返って撮影しました。昔は鉄塔の下を三池鉄道が走っていたようです。

しかしなんといいますか、腕を持たずただ四角いだけの鉄塔が並んでいる姿は何度見てもエモいですね(*´ω`*)

その先、少し広めの道と合流します。そこから見える小さくて短いトンネルも色んな意味でエモいんですが……正直、まともに撮影できませんでした(;´∀`)

そんなトンネルとは反対方向に、世界遺産の一つである三井三池炭鉱最大の遺構が眠っています。

万田坑です。

実は自転車で足を運ぶのはこれが二度目です。

昔、Momentumを大牟田まで輪行する形で来たことがあるんですが、これといった写真を残していませんでした(;^ω^)

この日はJRウォークラリーも開催されていた関係からか、中が無料開放されていました。私自身は過去何度か中に入ったことがあるので、今回は見送ることにします。

これまた建物全体がエモいですね。

この界隈は実は父親のルーツでもありまして、その昔祖父が炭鉱で働いていました。父たちはその頃、社宅に住んでいたとのことで、その跡地界隈に息子の私を連れて行ってくれていました。そんな父にとっても私にとっても思い出となった、社宅近くの神社がこの近くにあるはずなんですが……。開発の影響で社宅も無くなってしまいましたし、もう残ってないでしょうね。

草木饅頭

そんな万田坑を後にして、今度は三井グリーンランド近くの道を走ります。そのまま、あらおシティモールにて、家族へのお土産を買って買えることにしました。

厳密には大牟田のお菓子になりますが、ここいらの名物の一つ草木饅頭です。

食べたことがないなあ、と思って実際に買って食べますと、なんとも上品な白あんの甘みが、薄皮の中から飛び出してきました。……懐かしい味です……。どうやら子供の頃父の実家で、祖母が振る舞ってくれたお菓子の中に含まれていたようです。

なんともノスタルジックな気分にふけりながら、帰宅の途につくこととなりました。

kazuboh