あけましておめでとうございます。
……1年ぶりの更新です(;^ω^)
ここ1年間、厳密には昨年の12月の上旬ごろまでちょっと自転車のモチベーションが落ちておりましてw
何とか持ち直しつつありますので、またいろいろ溜まったネタを記事にしていこうとは考えていましたが……。
そんな中、地味にショックなニュースが飛び込んできたので、復活第一弾の記事として取り上げてみたいと思います。
Cateye ATLAS閉鎖のお知らせ
それは実に唐突なお知らせでした。まさにこの記事を書いた日の、前日の1月30日。
これまで使ってきたロギングサービスの一つである、Cateye ATLASが閉鎖される、という知らせが飛び込んできました。
最近も継続してCateye AVVENTURAを使ってますので、ログ自体はアップしてましたが、Stravaを中心に使うようになっていたので、機材事のログの割り振りを行い走行距離を纏める程度で、使用頻度は確かに落ちておりました。
でも、いざ閉鎖となると……なんともさみしい気持ちになってしまいます。
今回記事を書こうと思った理由は、まさにこの「さみしさ」です。
閉鎖によって最終的に、このサービスが、サイトが、UIが、記録が、閲覧できなくなってしまいます。
自転車関係に限らず、無くなっていたWEBサービス、ゲームは、後から振り返ることが出来ません。
なので、このブログで少しでも記事として取り上げて、それが情報が残せれば本望かなと……そういった実に自分勝手な感情から書いていますw
Cateye ATLASを使い始めた理由
さて、最初にCateye ATLASを導入したのはいつだったか……。
私がサイコンを初めて買ったのが2017年1月ですから、8年前にさかのぼりますね。
もともとMy TracksというGoogleが提供するAndroidアプリを使用していましたが、配布が終了してしまい、代わりになるモノが欲しくて導入したというのが理由でした。
今でもそうですけど、Garminなどのハイエンドなサイコンが本当は欲しかったんですけどね、そこは田舎の薄給なオジさんの趣味……この製品がちょうどよかったんです(;^ω^)
スマホと連動できるということで、Cateyeアプリをスマホに導入し連携。
結果として、Cateye ATLASにログをアップするようになっていきました。
この時はまだStravaの導入は行っていません。と言いますのも、単純に自転車仲間が居なかったからです(;^ω^)
Stravaもまだこの時は存在を把握していませんでしたw
ところが、ブルベに初めて参加した時から、その認識に変化が加わります。
これを機に、自転車仲間が出来たことで、互いの交流が出来るSNSとしてのロギングサービスへの興味が湧き始め……最終的にStravaのほうに関心が向かうことになりました。
Cateye ATLASの特徴を振り返る
Cateye ATLASのサービス自体は、基本をしっかり押さえていた良質なものだったと感じています。
一回当たりのログを「トリップ」というふうに呼称しているのが特徴的でした。
さて、機能をざっくり整理すると……。
- トリップの記録と修正
- ギアの登録とトリップへの割り当て
- 月単位での目標設定(距離)
- トリップ単位でのコメント機能
- フレンド機能
- トリップのお気に入り登録
- ブラックリスト
- CATEYE Syncによるカメラとの連携
こんな感じでしょうか。
実際にログインした時の画面がこちら。
ダッシュボードに最大3年分の走行距離をまとめたグラフと、ソートされたログが表示されます。
ログの表示順は、この中から選べます。
シンプルにトリップ日順(最新)にして振り返ることが多かったです。
では、主だった機能を一つずつ見ていきたいと思います。
トリップの記録と修正
トリップを選択するとこのような画面に遷移し、実際のログを表示させることが出来ました。
当然修正も可能。
「場所」が必須項目なんですが、ログを取り込んだ状態はこの画像で言うところの「熊本」のところが空白になってるんですね。
なので、公開、非公開、あるいは使用する自転車等を修正する際はわざわざこの場所に「熊本」と追記しなければならないのが面倒でちょっと不満でしたw
あと、トリップのインポート/エクスポートも行うことが出来ます。
この機能を利用して、一部のトリップをStravaに移植したり、My Tracksのログを取り込んだり……そんな感じで一括管理していました。
自宅周辺のログを削除することも出来ましたが、この処理が思いのほか重く、処理中はアクセスが不能になるといったこともありまして、その点もちょっと不満でした。
でも全体としては不満はそれくらいで、総合的には使い勝手のいい機能で構成されていました。
なお、情報として表示される項目も、一般的な要素をしっかりと押さえていました。
- 速度
- 標高
- 心拍数
- ケイデンス
- パワー
- 平均/最大勾配
- 走行距離
- タイム
- その他各要素の平均と最大
- ラップ
ここでちょっと面白かったのがラップで……実際にはほとんど使った事無いんですが(;^ω^)
Strada SMARTを使ってブルベに出た時、ラップの設定を1㎞単位で設定してしまったので……。
こんなものすごいログが取れてしまった思い出があったりしますw
ギアの登録とトリップへの割り当て
Strava同様、使用しているギアを登録し、これをトリップに割り当てて総走行距離を計測することも出来ました。
Cateye ATLASで記録した距離を合算すると、おおよそ8年で40,000㎞越え……ログを取る前と合わせると、50,000㎞を超えてると思います(;^ω^)
それ考えると、レース勢でもツーリング勢でもないわりには、相応に距離を熟してきたことが見て取れますw
こういうのを振り返るうえでロギングはやっぱり楽しいですね。
月単位での目標設定(距離)
Cateye ATLASを使う上でのモチベーションの一つになっていたのが、こちらの目標設定機能でした。
最初の頃は月300kmでしたが、いつの間にか500㎞に距離が延び……今なおこのままです。
人間なんでも目標があったほうが、楽しみ自体に深みが出ますよね。そういう意味ではいい機能でした。
その他の機能
で、他の機能なんですが……。
全然使った事がありません(;^ω^)
フレンド機能は終ぞや使わずに終わってしまったことになります。
まず、フレンドが探せない、という点が、機能を使わなかった一番の原因でした。なので必然的にコメントも、ブラックリストも、お気に入りも、機能することなく終わってしまった感じです。
……この辺の検索機能は、WEBサービスを開発、運営するうえで一番と言っていいほど難しくコストのかかる作業なので、他のサービスなどでもおろそかになりやすいポイントなのは分かりますが……。
この点に関してはもったいないな、という思いがあります。
CATEYE Syncとこれに連動する機材に関しては、後日Go Proで動画撮影をして記録を残したりした経験からすると、先見の明があったんじゃないかなと思うところがあります。興味はあったんですが、機材が高くて当時は手が出せませんでしたね……。
Cateye ATLAS終了について思うこと
さて……いざ書き出してみましたけども、非常にざっくりとした内容になってしまいました。
ただ、ざっくりしているということは、逆に「シンプルで使い勝手の良いサービス」だったなとも言えるのではないでしょうか。
私みたいな、にわかな自転車乗りが最初に手を出す入門的立ち位置のロギングサービスとして考えれば、その役割は大きかったのではないかと感じます。
サービスが終了する理由を統括するならば、やはり利用するユーザ数の減少と、これに伴った保守の必然性が失われたことが大きいでしょう。
昨今のホビーライド界隈が、価格の高騰やブームの終焉などで減少傾向にあり、ガチ勢はStravaに流れるなどしてますので、時代の流れを考えれば仕方がないのかもしれません。
実際、サービスとして考えますと、SNS機能を持ち、チャレンジという名の「実績」機能を有し、日々のログから統計情報を割り出し、サブスクによる機能開放要素を持ち、モチベアップをこれでもかと突きつけるStravaには、いろんな面で、敵わないでしょう。
こればかりは仕方がないように思います。
とはいえ、私が使い始めてから8年もの間、記録を取らせていただいたサービスであることには変わりません。
逆に言えば、弱虫ペダルあたりから再燃した、2010年代の自転車ブームの一角を間違いなく担っていたとも考えられるでしょう。
それだけに、携わられたスタッフの皆さんには、心から「お疲れ様でした」という言葉をお送りしたい気持ちです。
長い間、ありがとうございました。