さて、前回の記事の続きとなります。
作業を行った日、外は雨……。
外出ができない代わりに、ガッツリ改修作業を行うことにしました。
揃ったパーツを使って、Lynskey Helix Pro を、 1×11 から 2×22 に変更していきたいと思います。
不思議なスプロケ「Miche Light Primato」
インストールを行う前に、まずは今回の作業で最も特徴的なパーツ、Miche Light Primatoについて見ていきます。
価格は海外通販で¥6,842。
グレード的には105相当のスプロケと見て良さそうです。
デザインもグレー基調でかっこいいですね(*’ω’*)
歯数構成は、12-13-14-15-16-17-19-21-23-26-29T となります。
Miche最大の特徴といえば、全てのコグがバラバラにできるという点。
コグ単位でバラ完させれば、自分だけのスプロケットを作る事すら可能です。
ローのコグが特に変わっていて、スペーサーが無い代わりに、歯とスプラインの間がオフセットされています。
スプライン側の厚みを変えつつ、お盆のように少しへこませた作りになっているようです。
重量はこんな感じ。105と比較しても遜色ない重量です。
Ultegraの同等のスプロケットと比較すると、30~40g程度重くなる感じです。
チェーンステーガードの再施工
さて、Lynskey Helix Proを購入した当初は、タイヤチューブを巻きつけることでチェーンステーガードを実現しておりました。
しかし、チューブ自体の経年劣化も相まってか、半年もたたずにボロボロになってしまいました。
まるっと交換することにします。
バーテープで(;^ω^)
前回まで使ってたFizikのスーパーライトGlossyを再利用した形となります。
タイヤチューブと比較すると厚みがありますし、何よりグロッシー加工のおかげで引っ張ってもちぎれないその頑丈さに着目しました。
前回まではバーテープだけがオレンジ色というなんともアンバランスな印象でしたが、多少はマシになりそうです。
ドライブトレインの2×11化
クランク周り
続いて、ドライブトレインの取り替えです。
クランク、ディレイラーなどを取り外し、パーツ単位でさらに分解して清掃作業を行います。
原則水洗いはかけず、パーツクリーナーとウェスで汚れを落とす作業に終止します。
水洗いできる場所が確保できないというのも理由の一つですが、よっぽど泥汚れまみれにならない限り、水は使わないようにしてます。
水を使うとしても、フレームの汚れ落としが中心になりますね。
雨でベアリング界隈からグリスが流れ出た後を何度も見てきましたので……どうも水は……(;^ω^)
クランクのチェーンリングも、正規品のものに差し替えました。
FC-9000の本来の輝きが戻ってきました(*’ω’*)
スプロケの交換
続いてスプロケの交換です。
それまで取り付けていたCS-M8000を取り外し、同様に清掃作業をかけます。
……ふとここで気がついたんですが、CmapagnoloのシマノHGフリーの11速用って……スプラインを利用してそのまま11って刻まれてたんですね(;^ω^)
そして、Micheのスプロケにまるっと交換。
前回まではMTB用のスプロケということで1.85mmスペーサーを利用してましたが、こっちは不要でした。
取り付けた後、反対側から見るとこんな感じ。
Micheの白文字がグレーに映えててカッコいいですねィ(*’ω’*)
変速機の交換
フレームにクランクとホイールを戻し、次は変速機を取り付けていきます。
まずは、ヘッドチューブに存在するフロント用のシフトワイヤー受けを復活させます。
フォークを引っこ抜くと、10月に雨の中を走り、11月に阿蘇をしこたま走らせた影響か……グリスがドロッドロに汚れてました(;^ω^)
シフトワイヤー受けの復活と同時に、ヘッドセットのグリスアップを行うこととなりました。
続いて、単なるブレーキレバーだった左レバーを、ダブルタップ機構が付与されたレバーに差し替えます。
海外通販で\10,000くらいで購入できました。
レバーの位置を変えたくなかったので、バーテープすら外さず、アウターワイヤーを残した状態で、レバーだけを差し替えました。
一旦仮止めして微調整は後回しにし、バーテープなどの取り外しに移行します。
続いて、フロントディレイラーを取り付けて結線作業です。
美品・中古で\4,000くらいでした。
セオリー通りに、ディレイラーの羽とアウターチェーンリングの間を1mm~3mm程度空けて固定しました。
チタンフレームにバンドで固定する形となるため、チタンプレップを忘れずに塗布しました。
続いてリアディレイラー。
昔持っていたのと同じものを、海外通販で\5,000くらいで買いなおしです(;^ω^)
チェーンの交換
続いてチェーンを取り付けます。
KMCのX11ELゴールドを思い切って買ってみました。
SHIMANOのチェーンよりも割高ですが、特別感が出るだろう……という欲が出たからです。
が……いざ繋いでみると、なんか違います(;^ω^)
しかも、固定する過程で作業に失敗し、ミッシングリンクを無くしてしまうという憂き目にあってしまい、あえなく運用を断念。
結局、別途予備として買っていたSHIMANO CN-HG601を取り付ける形となってしまいました。
……まぁ、色合い的にはこっちのほうが自然ですねぇ(;^ω^)
KMC X11ELのほうは予備として取っておきましょうw
ついに完成!
最後に、バーテープを巻いて完成です。
GIANT OCR1でも使っている、SUPACAZのSUPER STICKY KUSH STARFADEのネオン・オレンジを利用しました。
ただし、バーエンドキャップは同バーテープのシルバーのものを取り付けています。
NITTOのシルバーのハンドルを利用しているので、色のバランス的にもピッタリでした(*’ω’*)
スプロケをまた違った角度で見てみると……スペーサーがオレンジ色。
なかなか粋なバイクになりました(*’ω’*)
最後に変速調整です。
ただ、リアの調整過程で必要トルクが足りずにワイヤーが何度も外れ……。
最終的にインナーワイヤーが解れまくってしまうという体たらくです(;^ω^)
解れた部分を切り取り、アウターの長さも再調整を重ね、なんとか運用できる状態にまで持っていけました。
フロント変速はチェーンキャッチャーが最初から付いている影響もあってか、はたまたDura-Aceのチェーンリングが優秀なためか……一切ストレスを感じない形に調整できました。
気持ちリアの変速でもたつく箇所がありますが、そこまでストレスは感じません。
とはいえ、欲を言えば結線のやり直しが必要ですかね。
1/8ずつ回るアジャストボルトでは補えない、11速ならではのシビアさがもたつきを生んでいると見て良さそうです。
まぁ……趣味バイクですから落とし所も肝要ですねw
重量もこんな感じになりました。
改修前とほとんど変わらないといった印象です。
これにて改修作業は完了。
あとは実走の機会を待つばかりです(*’ω’*)