昨日、マミコゥロード方面を走ったことで、
意外に熊本地震の記憶が薄れている事に気付かされました。

その中で、１つだけ、自転車に絡む出来事を記事にしていなかったことを思い出しました。

地震発生直後、混雑を極めたインフラの中で、物資を運ぶために自動車と共に活用したものがひとつあります。

それこそが、自転車でした。

バーコン仕様のMomentum iWant2.1m-Cを利用し、自宅から避難先の実家まで荷物を抱えて疾走しました。
道は波打ち、ひび割れ、所によっては崩落し、とても速度は出せませんでしたが
大混雑の道をすり抜けて移動できたことは非常に大きく、車よりも劇的に早く移動することが出来ました。
小回りもきくので、普段通らない道を経由して、思わぬ物資を手に入れたことすらありました。

地震が落ち着いてからも、地震の実情を知るために現地に足を向ける手段として幾度となく活用してまいりました。

ここで紹介するのは、地震発生から半月～半年前後の間に、ポタリングの中で撮影してきた地震の傷跡の数々です。
※発生直後の写真はパーソナル過ぎて公開できません（；＾ω＾）

グランメッセ熊本

撮影時期は５月で、地震からそんなに時間が経っていない頃でした。
鯉のぼりがはためき、その下で、避難してきた子供たちの笑い声が聞こえてたのを覚えています。

当時は避難してきた人たちの車でひしめき合っていた駐車場も、今では閑散としています。

熊本城

熊本県民のシンボルでもある熊本城が被害を受けた事実は、やはり私自身にも大きな衝撃をもたらしました。
崩れた石垣もさることながら、子供の頃から見慣れてきた長塀がベロっとめくれている姿は、
やはり見ていてきつかったですね(；´Д｀)

子飼商店街

地震の影響で、古い店舗が押しつぶされてたり、マルショクサンリブが閉店に追い込まれたりと
商店街自体が受けた影響は甚大なものでした。
家族でよく買い物に行くところなので心配しておりましたが、
復興に向けたお店の方々の働きは素晴らしく、今では恒例の１００円市も再会されております。

ショッピングモール群

イオンモール熊本(クレア)

地震直後から早急にお店を開け、おにぎり等々を格安で提供したことで話題になったところですが
本格的に再開するまでには結構な時間がかかりました。
今でも一部の店舗は閉まったままです。

ゆめタウンはません

地震発生から再開までの間、この敷地は見事なゴーストタウン状態となっていました。
目の前の道は普段は車で一杯でしたが、地震の後は自転車で真ん中を走れてしまうくらいにガラガラ……。

今でこそ再開してかつての賑わいを取り戻していますが、あのガラガラぶりは普段経験できないぶん、
不気味なものがありました。

ゆめタウンサンピアン

トイザらスが入っているという点で貴重なショッピングモールであるサンピアンも被害を受けました。
現在は復旧していますが、３階がまだ閉鎖されていたり、駐車場の規模が縮小していたりと、
完全復活を遂げるのにはもう少し時間が必要そうです。

水前寺成趣園入り口

熊本の大名庭園も水が枯れるという被害を受け、一時期閉鎖されていました。
最近は中国や台湾からのお客さんも多く、これを見越して免税店が開店した直後の地震だったので
その時の状況を思い返すと、なんともいたたまれない気持ちになってしまいます。

とあるアパートの前

建物の最上部が根本からブチ折れて落下し、直下の車を押しつぶしておりました。
地震が真夜中という、車の中に人が居ないタイミングで本当に良かったなと思えた瞬間でした(；´Д｀)

国道57号線長嶺付近のビル

１階部分がピロティ形式だったこのビルも、地震の影響で見事に潰されておりました。
今では建物も取り壊され、更地になっております。

おべんとうのヒライ 立野店

こちらは車で足を運んだ先に収めた写真となりますので厳密にはポタリングに属さないのですが、
地震を物語る一枚ということで一緒に記事にすることにしました。

熊本県民にとっての馴染みのお弁当屋さんといえばこのヒライですが、
地震前後にもフル稼働されておりましたので、そのありがたさが改めて身にしみることとなりました。

一方で地震の為に休業を余儀なくされた店舗も多く、この立野店は阿蘇の入り口に店を構えていることも相まって
その代表のような感じに見えてしまいます。

山肌が崩れているのが見て取れますが、それもそのはず、もう少し先に行けば
崩落した阿蘇大橋(赤橋)へと到着する距離からの写真なのです。
今は道も閉鎖されているためこの先へは足を向けられず、跡地すら見ることもかなわぬ状況ですが……。

震源地界隈

こんなのどかな畑の真下であんなデカい地震が引き起こされたんですねェ……。

自然の脅威とは分からんものです。