通勤で1年半ほど使ってきた、Panaracer CLOSER plus。
運用中、一度だけサイドカットにより片方を交換するという憂き目にあったり、おおよそ2,000㎞毎に前後順番にパンクするといったアクシデントにも見舞われましたが……概ね安定した長期的な運用を実現することが出来ました。
しかし、いよいよリアが6,000㎞を超えたあたりで限界となり、御覧の通りトレッドがえぐれてカーカスがむき出しになってしまいました。
フロントも7,000kmを突破……。
トレッドこそ無事ですが、さすがに限界だという事で、前後同時に交換することにしました。
ついでにチェーンの伸びも確認しますと……こちらも4,000km突破段階で御覧の伸びっぷり。
タイヤと合わせて交換です。
古いパーツの着脱と洗浄・調整
まずは、ミッシングリンクを外してチェーンを外します。
今回は新たに購入したミッシングリンク工具を利用してみます。
タイヤレバーとしても使える優れもの。御覧のようにコマの間に差し込んでエイヤと握りこんでミッシングリンクを外します。
丁度この日は埋め立てゴミの日だったので、他のゴミと一緒に梱包して廃棄処分にしました(;^ω^)
ホイールも一旦取り外して状態を確認します。
フロントのハブにガタが見られるので、こちらの調整も行います。
ロックリングを固定するボルトをアーレンキーで取り外し、中のハブを両側から掴んでぐりぐりと捻じる感じで玉当たりを調整。
Campagnolo VENTOはシールドベアリングを採用したハブという事で、これ以上は専用のプーラーが無い限り分解はできないと来ています。
ある程度ガタが無くなったところで元に戻して完了です。
……気持ちゴリ感もありますが、雨天走行も繰り返してますし、こればかりは仕方がないですかね(;^ω^)
あと10,000km持ってくれれば御の字でしょう。
そしてこれまた毎度おなじみ、リムテープの交換です。
今回も、いつも使っているシュワルベのこちらの商品を使います。
古いのを取り外してリムにパコっとはめ込んで終了。バルブ穴もちゃんと合わせておきます。
チューブとタイヤもこの段階で装着しておきました。
もはやタイヤレバーも必要としない簡単な作業となっています(^ω^)
続いて、スプロケットを取り外して洗浄します。
交換後
スプロケの洗浄が終わったところで、新しいチェーンと一緒に元通りに装着です。
前回まで思い付きで買ったゴールドのチェーンを使ってましたが、シルバーに戻ったことで全体的に精悍な雰囲気になった気がします。
今回は、KMCからSHIMANOのCN-HG601へ交換した感じなんですが、ミッシングリンク(シマノはクイックリンクというんですね)のデザインが一回りカッコイイ気がします(^ω^)
今回購入した工具で装着を試みましたが……硬すぎたので別の工具を使うことになりました(;^ω^)
SHIMANOのクイックリンクは、KMCの物と違い再利用はできないようです。
泥水で薄汚れていたL-Twoo R9のRDもキレイに吹き上げ、可動部にグリスアップを施します。
こちらも運用を開始してから5,000㎞を突破しましたが、最初期にパーツの脱落が起きて以来補修後は何の問題もなく運用が継続できています(^ω^)
レバーは難ありでしたが、変速機自体は耐久性も含め、結構いい感じの商品だという評価になってきました。
一通り作業を終えたところで、一番の映えポイントであるスプロケの裏側を写真に収めて悦に入りますw
Continental GP4000sII への交換
さて、タイヤの方はと言いますと、昨年Lynskeyから取り外したContinental GP4000sIIを再利用する形をとることにしました。
Lynskeyのタイヤは現在Continental GP5000となっていますが、これは昨年阿蘇パノラマラインヒルクライムに挑戦する直前に交換したものとなります。
走行距離は2,000㎞前後でトレッドもまだ全然すり減ってませんから、使わないほうがもったいないというものです。
GP5000に交換した理由は、こちらのトレッド割れでした。
さすがにレースで使うタイヤにしてはひび割れが大きいので、万が一を考えての交換でした。
……今回はGIANTに搭載するにあたって、特にひび割れの大きなところをゴムのりで軽く補修した状態でインストールしました。
現段階で300kmあまり運用していますが、概ねこれで何とかなっている感じですw
しかし……ContinentalのタイヤはPanaracerと比較して、経年と共にトレッドのひび割れが生じやすい、という特徴があるみたいですね。
これまでContinentalの商品で使ってきたタイヤは3つ。先述したGP4000sIIとGP5000、そしてUlter Sports IIの合計3本。
この3本とも、1年ほど運用したところでトレッドパターンに添う感じにひび割れが生じました。
GP5000を例に挙げても、1年運用で御覧の通り。トレッドパターンに沿ってひび割れが生じています。
一方のCloser PLUSは、トレッドパターンが無いこともあってか、小さい裂溝こそ生じてますが、大胆なひび割れが生じるには至っていません。
まぁ同じPanaracerでも、パセラブラックスはひび割れし放題だった気がしますので、タイヤの個体差による問題なのかもしれません(;^ω^)
Panaracer Closer PLUSを切断してみた
さて、そのままゴミとして捨てるのも面白くないので、せっかくなのでタイヤを切断して、断面を観察してみようと思います。
まずは7,000km使ったフロントから。
もともとリアで使っていましたが、2,000㎞ほど使ったところでローテーションをかけています。
その影響もあってかかなりの長丁場を耐えてくれました。
新品と比較するすべがないのではっきりとしたことは申し上げられませんが、まぁまぁすり減っていると見てよさそうです。
続いてカーカスがむき出しになったリア。
こちらは一度フロントタイヤがサイドカットでオシャカになったところで交換したものとなり、フロントで1,000㎞、リアで5,000㎞ほど使ったものになります。
カーカスが見えているところに合わせて切って断面を見ますと……あーこれはもうだめですね(;^ω^)
カーカスをはさんでチューブとの間が薄皮一枚といったところです。これはもう限界を超えている状態と言ってもいいでしょうw
最後に
最後に、タイヤの一部を切り取ってタイヤブートとして再利用、他の部分は廃棄処分、という形でメンテナンスは完了しました。
万が一交換したタイヤがサイドカットのパンクを起こしても、こちらの古タイヤをパッチとしてあてがって急場をしのぐ、という寸法ですね。
自転車の消耗品は、使い切ってもなお使い道があるという一例かもしれません(^ω^)
さて、次はGP4000sIIがどれだけ持つか……。
また交換時期が来たら記事を書くことになると思います。