豊後街道を巡る旅、最後は阿蘇谷のご紹介となります。
阿蘇谷とは、阿蘇五岳の北側の平野部の事を指し、豊後街道の十里木から十三里木は、まさにそこを横断する感じで走っているような格好となります。
最後までお付き合いいただけますと幸いです(^ω^)
十里木
十里木は、内牧温泉街の真っ只中、点滅信号の交差点にあるローソンの隣に佇んでいました。
心なしか、他の一里塚よりも作りが豪華です。
温泉街の中にあるからでしょうか、これまでの一里塚と比較しても周りの雰囲気が全然違います。
内牧温泉旅館「湯巡追荘」
そんな十里木のある交差点のちょうど反対側の道を進めば、内牧温泉のお宿、湯巡追荘が姿を表します。
家族でよく泊まりに行くお宿ですw
それぞれ風情の異なる10種類の貸し切り家族風呂(源泉掛け流し)が存在し、大変気持ちが良いです。貸し切りなので、気兼ねなくゆったりのんびり入れます。
ロビーには温泉むすめ「阿蘇ほむら」のポップが。
お料理はバイキング形式となっていまして、地元食材を利用した焼肉などを始め……。
旬のものを使ったお料理、お寿司、その他諸々。
お腹いっぱい食べられます(*’ω’*)
お酒も色々ありますので飽きることがありませんw
結果、毎回食べ過ぎ&飲み過ぎてしまいます(;^ω^)
何よりとてもリーズナブルなお宿で、夜には縁日を模したイベントが開催されたり、卓球場やカラオケがあったりと、文字通り一晩中楽しめます。大変おすすめなお宿です。
そらふねの桟橋
さて、そんな内牧から次なる景勝地、そらふねの桟橋をご紹介します。
正確には田子山展望所といいまして、内牧温泉の西側、外輪山から突き出た田子山という小さい山の頂上に位置します。
桟橋から眺める阿蘇五岳もなかなかの雄大さです。
敷地内ではヤギが飼われてまして、そらふねの桟橋まで一緒にお散歩することも出来ます。
自転車でも挑戦しましたが……これがなかなかの激坂、しかも車道が狭く上り下りする乗用車とのすれ違いもままならない状況でしたので、脚付き無しでの登頂は正直無理でした(;^ω^)
いまきん食堂
内牧まだ続きます!
最後にご紹介するのがいまきん食堂。
名物のあか牛丼を目当てに、全国からお客さんが殺到する人気店です。
そのトップクラスぶりは群を抜いたものがありまして……。
仮にお昼の12時に食べたいと考えたなら、朝10時前後に現地に到着してないと間に合わない、というレベルです(;^ω^)
到着するとまず整理券が手渡され、そこから平均して2~3時間ほど待機。その後に店内に通されようやくありつけるというのが基本的な流れ。土日は特に人が多く、3時間以上待つこともザラ。現地の方に伺ったところでは、最長の例として、お昼ごはんを食べに来たのに食べ終わったのが夜の8時だった、なんていう冗談みたいなお話すらあるくらいです。
ところが……。
内牧のお昼は #いまきん食堂 ですね。あか牛丼を目当てにお客さんが殺到!3時間待ちが当たり前という超人気店です。
ところが私、入店後すぐにありつけるという奇跡に遭遇しましてw
超絶美味でした!(^ω^)
ちゃんぽんも美味しいですよw#温泉むすめ #温泉むすめありがとう #阿蘇ほむら pic.twitter.com/piLWVePi2m— 🚴♂️🔧KAZUBOH🎨🖼 (@KAZUBOH_BH) December 16, 2021
こんな奇跡を私は過去に経験いたしております(;^ω^)
残念なことに写真はボケておりますが、こちらが当日食べたあか牛丼!
いやもう、これは並ぶ人の気持ちがわかりますね、猛烈に美味しかったです!(*’ω’*)
ミディアムレアなお肉に絡む温泉玉子、そしてアクセントとなるわさびの香りが絶妙なハーモニーを醸し出してくれます!
あと、あか牛丼の影に隠れてしまいますが、ちゃんぽんも美味しかったですね(^o^)
……いかんせん込み込みな人気店ですから、そう何度も足を運べませんけど……是が非でもおすすめしたいお店の一つでございます。
十一里木~十二里木
内牧を境に東へと向きを変え、県道110号線に入り田園地帯を進みます。
田畑の真ん中に十一里木が。
さらに東に向かえば、同じようなロケーションの中に、十二里木が存在しました。
十二里木は県道から少し外れてしまいますので、些か見つけるのに苦労しました。
阿蘇神社
十二里木の最寄りの名所といえば、阿蘇神社になりますでしょうか。地名の元にもなった阿蘇氏ゆかりの神社であり、全国に存在する阿蘇神社の総本社となります。
先の熊本地震で楼門と拝殿が倒壊したその姿は、全国的にも話題になりました。
楼門はまだ復旧工事中ということで、遠巻きに見ても分かるようなリアルな絵という形で参拝者を出迎えてくれました。
阿蘇氏は、平安・鎌倉・南北朝と続いた有力な地方豪族でしたが、戦国時代にて敗北を喫し、辛酸を舐める結果になったそうです。その後、加藤清正の手によって復興された阿蘇神社の大宮司家として復活。
現行の92代大宮司を務めていらっしゃる方は、まさにその末裔なんだそうです。
拝殿の方は復旧が完了しており、ご覧の通り真新しい姿となっておりました。
楼門の工事が済んだときに、また荘厳な姿を拝みに行けたらと思います。
十三里木
さて、阿蘇神社を過ぎた先、国道57号線滝室坂の入口付近で、今回の記事の最後となります一三里木がひっそりと佇んでおりました。
あとから調べてわかったんですが、ここから先の一里塚は、十四里塚となっているらしく、木としての名称を成していないようです。豊後街道における木としての一里塚としては、最後のところまで走りきれた、ということにしておきましょうw
まとめ
以上が、阿蘇内牧から一宮までの阿蘇谷編でした。
一里が3.9mですから、熊本城の麓から始まり、阿蘇谷の東の端まで。総延長、50.7kmにも及ぶ豊後街道……。
こうして通して見てみますと、いろんな名所、いろんな景勝地、いろんな食事処が存在していることが改めて分かり、記事にまとめながらとても楽しく感じました。
しかしながら、以前川にまつわるポタリングを記事に描きましたけど、毎度のことながらテーマに沿ったサイクリングは色々と面白いですね。
また別のテーマが見えてきたら、同じような記事を書くことになるかもしれません(*’ω’*)
例えば……放牛地蔵とか、六角地蔵とか……数が多くてちょっとムリかもですが(;^ω^)