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ナメてしまったクランクのペダル穴のリコイルに挑戦!


通勤用MomentumのクランクとしてFC-6500を購入しましたが、実はもう一つFC-6800を一緒に手に入れました(・∀・)

ただこのクランク……右のネジ穴がナメてしまっています。

このままでは当然運用は不可能。
修理するにも材質がアルミなうえにネジそのものがボロボロになってますので、
タップを立ててもネジ穴が復活するわけではありません(;^ω^)
結果的に自転車屋さんにもサジを投げられてしまいましたので……。

じゃあ自分で修繕するか、と思いたち、専用のリコイルキットを注文してしまいました。
クランクのお値段(中古)よりも、キットのほうがお高いという……(;^ω^)

リコイルという作業は、潰れてしまったネジ穴よりも大きなネジを切り、
その中にバネを仕込んでネジ穴を復活させるというものになります。
ヘリサート加工、なんて言い方もするみたいですね。

今回の趣旨は、GIANT OCR1のクランクのアップグレードも目的の一つではありますが、
リコイルという手段を実践してみたい、というオタクな気質から生じたモノなので、
この際高くても気にしない!という姿勢で臨んでおりますw

……昔、液タブを自作したことがあるほどの自作オタクなので、
この手の修繕は私にとって、むしろご褒美ですw

という事で、こちらがリコイルキットの全容になります。
品番は34096-20

通常のクランク穴よりも一回り大きなネジを切るためのタップが左右1本ずつ。
ネジを復活させるためのコイルが左右5個ずつ。
更にネジをねじ込むための専用工具と、説明書が付属しています。

キットの対応サイズは9/16-20mmで、一般的なペダルのネジのサイズで間違い無し。
ただし、一般的なネジの規格からすればかなり特殊な部類とみえ、品物自体が受注生産扱い。
注文から1月経ってやっと手元に届いたくらいです(;^ω^)
トリセツの品番一覧表に本製品が載ってなかったことからも、キットの特殊性が垣間見えます。

早速、クランクを万力で固定して作業開始。
変形させないよう、ウェスを巻いて気持ち緩めに固定します。

ネジの向きを間違えないよう、右用のタップで新たにネジを切っていきます。
タップの先端が通常のネジ穴と同じサイズになっている、いわゆるパイロットタップであるため、
これを軸としてねじ切っていく形となります。

1回転した後1/4~半回転戻し、合間に切削スプレーを吹き付ける、を15分ほど繰り返して作業はいったん完了です。

潰れたネジ穴がいったん復活しました(・∀・)

次はコイルの挿入ですが、その前に、ディグリーザーで脱脂を行った上で、コイルが外れないように内側にロックタイトを塗っておきます。

専用の工具を利用して、バネを準備し……。

気持ち押し込む感じで、ねじ込んでいきます。

ねじ込み終わったところで、終端のタングをマイナスドライバーで折り取って作業は完了です。

キレイにネジ穴が復活を遂げました!(・∀・)

高揚した気分で、余り物のWELLGOのペダルをねじ込んでみたところ……。

ガッチリハマりはしたんですが……
微妙~~~~~に
ネジ穴が傾いてしまいました(;´Д`)

写真だと分かりにくいですが、クランクとペダルの付け根に1mmほどの隙間ができてしまっています。
クランクの固定ネジの幅がおおよそ17mmなので……


\[
atan(\frac{1mm}{17mm}) \times \frac{180}{\pi} = 3.36^{\circ}
\]

計算してみると、垂直からおおよそ3°あまり軸がブレていることになります。

……うーむ、失敗したか(;´Д`)
後になって思ったんですが、表からネジを切るのではなく、裏から切るべきだったかなーとちょっと反省。
その証左として、裏側のネジ切りが多少なりとも残っていたので、これをガイドとして活かすべきでした。
まぁ今となってはアフターカーニバルです。

気を取り直しまして、これを元にクランクを漕いだ際に生じるペダルの振幅を計算してみたいと思います。
クランクから、ちょうどクリートがある部分までの長さを80mmと定義して計算すると……。


\[
\frac{80mm \times tan(atan(\frac{1mm}{17mm}))}{2} = 2.35mm
\]

クランクが一回転するたびに、2.35mmの振幅で軸が振動するということですね……(;^ω^)

……これを許容するか否か。ですが……。

ま、こればっかりは正直インスコして乗ってみないと分かりませんね(゜∞゜)

今回購入したFC-68004アームで、従来使ってきたRACEFACEの5アームチェーンリングは装着ができません。
別途、Wolftoothナローワイドチェーンリングを手廻しているので、これが届き次第インスコして乗ってみてからの判断になると思います。

なお、一旦WELLGOを付けて、GIANT OCR1に装着して漕ぐだけ漕いでみましたが、フラペの場合は違和感らしい違和感はありませんでした。
幸いビンディングペダルSPDでして、
クリートとペダルとの間に施されている「遊び」に収まりそうな誤差の範囲だろうという気もしていますが……。

ま、繰り返しになりますけど乗ってみないことには判断が出来ませんねw
あまりにもブレが気になるようであれば運用停止の運びになるのかなと……。

正直、ペダルとクランクが垂直になっていない時点で、
仮に違和感がなくてもレースなどには一切使えないクランクだといえるでしょう。
往年のプロ選手が使用した日には穴界隈からクランクがモゲる可能性すら想像できます……(;^ω^)
ロングライドやヒルクライム中心の私の使い方だったら実害は特にないでしょうけど。

しかし、自転車いじりもここまでくると一周回って「やり過ぎ」ですね(;^ω^)
少なくとも、次クランクを変えるときは、壊れた部品の修理はしない方向で素直にいきたいと思います。

それにしても詰めが甘い……液タブ作ったときも、ジッター制御ができずに結局失敗しましたし、毎度のことではあるんですがw

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